2001年12月24日:「クリスマス・イヴ」 2001年12月25日:年末恒例古書どか買いの.. 2001年12月26日:「自分探し」 2001年12月27日:「癒し」 2001年12月28日:ソニーの野望 2001年12月29日:漫画讀本/大辭典/帰省 2001年12月30日:サルよりマシな?文科省目次へ戻る 先週へ 次週へ
今日も休日出勤。クリスマス・イヴであることには、帰り際まで気がつかなかった。
「クリスマス・イヴ」で思い出したが、銀背(ハヤカワ・SF・シリーズ)の探求本の最後の1冊が、「クリスマス・イヴ」(コーンブルース)なのである。「探求本の最後の1冊」という言い方は誤解を招くと思うが、その他の「銀背」のことごとくは収集済み、という訳ではない。「銀背」の多くは、のちに「ハヤカワSF文庫」「創元推理文庫(創元SF文庫)」等に再録されたが、これらは(「銀背」としては)収集対象外である。「銀背」でなくては読むことが出来ない作品のみ、「銀背」で集めているのである。
目次へ戻る..本日到着分は、34冊。ほとんどは文庫本なのだが、どれもこれも分厚い。ほんとに一体、いつ読む気なんだろう?(← ひとごと)
目次へ戻る虫唾が走る言葉のナンバーワン..かどうかはその日の気分によるが、間違いなく五指に入るのが、「自分探し」である。あぁぁ、気色わるっ!(タイプしていても虫唾が走るわぃ。)これが「自分探しの旅」と来た日には、思わず、「帰ってくるんじゃねーよ!」と、叫びたくなる。
「自己の内面を見つめ直す」とか「自己と世界の関係を修復する」とか、違う言葉で(概念の一部を抽出して)言い換えると、いくらかマシになるのだが..にしても、それ、「いまさら」やること? 「いい歳して、そんな基本的なこと、まだやってなかったの? 大人になるまで、何やってたの?」
もちろん、反論は予想できる。「大人にならなければ、わからないことがあるんだよ」「外界との関係が、一回壊れた(摩耗した)からこそ、それを作り直す(作り直せる)んだよ」..ひ弱に育った大人の言葉にしかきこえないけどね。「子ども時代は受験勉強だけで、自分を作ったり探したりしている時間は無かったんだよ」、と言われると..私は少なくとも現代の子どもたちを取り巻く環境についてはわからないのでなんとも言えないが、今、「自分探し」をしている大人(中年)たちは、私と同世代であるはずだから..「子ども時代は受験勉強だけで、自分を作ったり探したりしている時間は無かった」というのは、「嘘」だと断言してしまおう。1958年生まれの私のティーンエイジャー時代には、「自分を作ったり探したりしている時間」は、山ほどあった。「無かった」と言う連中がいるとすれば、それは、過去を偽っているのである..
..とまぁ、別にムキになるほどのことはないのだ。「自分探しの旅」というのは、典型的には温泉巡りの観光旅行なのだから、大いに結構。ビシバシ散財して、景気回復に貢献していただきたいものである。
目次へ戻る虫唾が走る言葉シリーズ、その二..
..「癒し」。
いや別に、「癒す」「癒される」という行為や現象が嫌いなわけではない。寒い日に入る風呂では素敵に癒されるし、喉の渇きはビールやワインで癒されるし、これらを否定できるわけが無い。
しかし..「癒しの音楽」のCDをシリーズで山ほど出すのはやめてくれ。(たれぱんだはともかく)アイボを「癒し系」にまとめるのはやめてくれ。ちょっと心和む物や可愛い物に、なんでもかんでも「癒し」のラベルを貼るのはやめてくれ。「癒し」で商売するのは(それで食っていかなければならない人々もいるのだから)目をつぶるし、いい歳こいた大人が「癒し」を求めて「癒しグッズ」を買うのも見て見ぬ振りをするが、それを人に勧めるのはやめてくれ。自分ひとりで誰にも迷惑のかからぬところで(こそこそと)癒されてくれ..
(..あまりマジになると宗教系とガチンコするので、ここらで退散。[;^.^])
目次へ戻る「ソニー、ニフティ買収へ」。もっとも、ソニーと富士通の関連声明を読む限りでは、まだ詰めの段階には至っていないようだ。(交渉中であることは確かなようだが。)
この類の「フライング報道」により、まとまる話もまとまらなくなることは多いんだけど、今回はどうなのかな。私は、わりとまだまだニフティに軸足を置いているので、興味津々。
目次へ戻る朝刊の報道によると、川崎市が進めていた「手塚ワールド」の構想は、キャンセルされたようだ。正解だと思うよ。構想力も無さそうだし、どう考えても中途半端なものにしかならないように見えたし、(不況だろうが好況だろうが)中途半端なテーマパークを無理矢理開業しても破綻していただろうし..すぐに潰れるぐらいなら最初からやめとく方が、みっともなくない。
10時過ぎに近所のスーパーでクリーニングを受け取ってから、11:06のこだまで上京。
私は帰省が「逆方向」なので、得している。「帰省ラッシュに揉まれる」という経験が、これまでの半生を通じて、ただの一度も無いのである。今日も、こんな中途半端な時間だからということもあろうが、自由席はガラガラ、快適である。
新宿伊勢丹の大古本市。おお、やはり2件とも当選している。(私はこの古本市では、くじ運が強いのだ。)「オットーと魔術師」(山尾悠子、3千円)と、「漫画讀本 164冊セット」(3万円)である。さらに会場で「大辭典 上下」(平凡社)を5千円で見つけたので、これも追加して、浜松に発送してもらう。
「漫画讀本」について補足しておくと、これは全冊揃いではない。(目録によると「8冊欠」だが、恐らく「9冊欠」だと思う。)また、「増刊」「別冊」等の派生号は1冊だけ含まれているが、これらが全部で何冊出ていたか(すなわち何冊欠落しているか)は、未調査である。しかしいずれにせよ、183円/冊、というのは、メチャやすである。ネットでざっと当たってみても、相場は最低でも1冊あたり500円、平均1000円強。高めの店で3000円。もちろん、会場で確認した現物は美本ではなかったのだが、全く問題ないコンディション。切り抜き等の被害があるか無いかは、これから全数チェックしてみないとわからないが(ちょっと大変 [;^J^])、これはお買い得でした。残り9冊は、ネット等で合計1万円前後で入手できると思う。増刊・別冊の類は、まず冊数の把握からだな。(置き場所については、考えても仕方がないので考えない。[;^J^])
「大辭典 上下」についても、補足しておこう。これは昭和49年に出たもので、「大辭典」(昭和9年、全26巻)の復刻版。26冊を2冊に詰め込んでいるので、重く分厚く字が小さい。(確か拡大鏡付きで売られていたと記憶するが、今回の出物には付いていない。)実家には設置してあるのだが浜松には置いていなかったので、確保したというわけ。5千円なら廉いと思うよ。(賢明なる読者諸氏には釈迦に説法だが、辞書・事典の類は、新しければいい(新しいものだけがあればいい)というものではないのだ。旧い知識は旧い書籍からしか得られないことが、非常に多いのである。)
神保町で、例によって中野書店、高丘書店、三省堂を中心に、軽くチェック。三省堂では、ハリー・ポッター・フェア開催中。関連本が大量に出ているのはいいとして、玩具・グッズの類も沢山。書店としてのプライドはないんか、オラオラ! [;^.^]凸。
横浜の実家へ。おや、妹一家(米国ミシガン州在住)が里帰りしている。テロ事件以来、米国からの出国(一時帰国)を会社でとめられていたらしいのだが、年末になって警戒解除?になったらしく、帰国出来ることになった由。
実家の連中も妹一家も、みなハリポタに夢中である。私はまだ第1巻しか読んでいないのだが、第1巻だけでも読んでおいて良かった [;^J^]。話についていけないところだった [;^J^]。映画もまだ観ていないのだが、1巻だけ読んでいれば大丈夫なようだ。「名場面集(ダイジェスト版)だから、そのつもりで」とのこと。
第1巻は非常に面白く読んだし、第2巻以降をまだ読んでいないのは、単に積読の待ち行列の問題に過ぎないのだが..この面白さは、別にこの業界(児童書業界)に限らず、真剣に分析しておく価値があると思う。というのは、ここには「新しいことが、ほとんど全く無い」からである。全て、既存の材料の組み合わせに過ぎない。にも関わらず、これだけ売れたし、現に面白い。
「もはや新技術なし」「需用もなし」という閉塞状況に、多くの業界がぶちあたっていると思う。「旧技術(旧材料)のアレンジのみ」で、爆発的にヒットしたハリポタは、その意味で希望の星と言える。
げげげっ! リブ100が立ち上がらん! ハイバネから復帰しない! ハードリセットも駄目、バッテリー強制取り外しも駄目! HDDは回っているんだが..これは勘だが、HDDを外して装着しなおすという(軽い)ショック療法で、息を吹き返すと思うのだが、小型プラスドライバーが実家にあったかどうか..明日、買いに行くか..
目次へ戻る買いに行くまでもなく、小型ドライバーセットが見つかった。早速、HDDを抜き差しして..ほっ 回復 [;^.^]。当分、ハイバネはやめて、毎回きちんとシャットダウンすることにしよう。
1/4に秋葉に出るので、その足で東芝テクセンに預けてもいいのだが..2週間くらい不自由した挙げ句、「症状出ず」で帰ってきそうな気がするなぁ..ちょっと元気が出ないなぁ..不調なのはメインボードか、HDDか。今使っているIBM製のHDDは、いささか騒音がうるさいので、この機会に買い直してみようか。どうせ廉い買い物だし。いずれにせよ、当分、ドライバーセットとピンセットは、常時携帯せねば [;^J^]。
「教科書: 学習指導要領の範囲外を容認 文科省検討」..やっと、当たり前のことに気がついたか、という気がするが..まぁ、過ちを改める能力はある(らしい)ので、ここはプラス思考で評価すべきか。まだ、油断は出来ないが。
終日、読書。
朝比奈隆、逝去。
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Jan 2 2002
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