2001年11月26日:Badtrans 襲来 2001年11月27日:いただかれてたまるか 2001年11月28日:「電子メール保護」について 2001年11月29日:雨の夜の幻想 2001年11月30日:「飛鳥高傑作選」 2001年12月01日:Badtrans 戦闘開始 2001年12月02日:浜響定期目次へ戻る 先週へ 次週へ
Nさんからの手塚治虫関連資料、第12便到着。開封する暇無し。整理は週末かな..週末には暇になると仮定すればの話だが。
あまりにあからさまなウィルスメール、到着。私のメーラーは、Becky! 2.00.07 なので、いきなり「実行するかダウンロードするか」という選択画面が出るだけで(しかもデフォルトは「ダウンロード」なので、うっかりOKクリックしてしまっても、まだ大丈夫)、ESC で逃げれば何事も無いのだが..恐らく、Internet Explorer (5.01, 5.5 etc.) の SP2 を当てていないバージョンあたりでは、いきなり実行されてしまうのであろうことよ。それにしても、このタイプの奴がうちに届いたのは、初めてかも知れないなぁ。Hybris なら、いまだに2日に一通、Sircam も、1週間に一通は来ているんだが。
調べてみたところ、「W32.Badtrans.B@mm」という奴らしい。あまりにあからさまに既知な Internet Explorer のセキュリティホールを突いてくるタイプ。いまだにこんなのに引っかかる人がいるのか..どころではなくって、Internet Explorer というのは、パソコン買ったらただで付いてくるものなので、平均的な普通のユーザーは、セキュリティ・パッチという概念自体を知らないと考えるべき。どうしたものかね。私には暗い展望しか描けないけれどね。
目次へ戻る代金ピッタリ払った時に、「**円、お預かりします」。あらら、お釣りでもくれるのかい? 全部受け取っときなって..
代金より余計に払った時に、「**円、いただきます」。ちょっと待て、全部やったつもりは無いっ [;^J^] 釣りをよこせよ、釣りを!
..ま、目くじら立てるほどのことは無いんだけどさ [;^J^]。不思議なのは、“逆に”言っていて、抵抗を感じないんだろうか? どこかおかしいとは思わないんだろうか? 意味を考えていないんだろうか?
「W32.Badtrans.B@mm」の件、どうやら洒落にならなくなってきた。1〜2時間に1本のペースで到着する。いまだかつてない流量である。来たら消すだけなのだが..いちいち「実行するかダウンロードするか」の確認画面が出るのが鬱陶しい。どうやら、Subject: が「Re:」(3文字)であることが、“今のところは”「W32.Badtrans.B@mm」であると判別するための必要十分条件なので、ここを見てフォルダを自動振り分けしてしのぐか。(「Re:」という Subject: のメールを、いきなり消すのは危険である。Subject: の無いメールへの返信が「Re:」になることはあり得るので、「Re:」の全てが「W32.Badtrans.B@mm」であると決めつけることは出来ない。)
目次へ戻るどんどん来る来るどんどん消す消す。「BADTRANS」フォルダに自動的に放り込まれるので、それほど面倒なことは無いのだが、鬱陶しいには違いない。
さて、私は、Norton AntiVirus をインストールしているのに、なぜ「電子メール保護」をしていないのか。(「電子メール保護」を設定しておくと、受信したメールのウィルススキャンを自動的に行ってくれるのだ。)それは、多くの場合、使い物にならないからである。
このオプションを設定すると、POP3 サーバが、Symantec の方を向く。つまり、Symantec が受信メールをトラップして、ウィルスに感染していたら、それを切り離してくれるわけなのだが..このサーバになかなかつながらないことが、実にしばしばあるのである。
これでは実用にならない。私は Outlook Express ユーザーではないし、受信即感染、あるいは、プレビュー即感染、という危険性が伴う環境ではない。(少なくとも、今のところは。)送られてきても、自分の責任と判断で対処できる。(「実行するかダウンロードするか」の確認画面で、どちらも選ばずに ESC で逃げて、当該メールを(バックログごと)削除できる..泥酔していない限り [;^J^]。)だから、「電子メール保護」を設定していないのである。
目次へ戻る夜、久々に雨。
さほど寒くは無いとはいえ、やはり雨は鬱陶しいものである。特に繁華街を歩いているのであれば、お互いの傘が邪魔しあうし、お互いに濡らしあう。どうしても気分はブルーになる..
..こんな時の特効薬を、お教えしよう。
それは、ブレラン(「ブレードランナー」)をイメージすることである。ハリソン・フォードになるのである。ヴァンゲリスを幻聴し、シド・ミードを幻視するのである。すると..あ〜ら不思議。鬱陶しいはずの雨と雑踏と汚れた街並みに、陶酔できるではあ〜りませんか。
お薦め。
これまで、来るそばから片端から消していた「W32.Badtrans.B@mm」だが、当分収まりそうもないので、流量の傾向等をトレースするために、「BADTRANS」フォルダに自動振り分けされたものを保存しておくことにした。午後から保存を開始して、24:00までに、13本到着。
目次へ戻る暫く前に購入して積んであった「飛鳥高傑作選」(日下三蔵編集、本格ミステリコレクション 1、河出文庫)に、目を通す。従来、「細い赤い糸」や「犯罪の場」等、ごく一部の作品しか読んだことのない作家である。
佳作が、「犠牲者」「暗い坂」「細すぎた脚」「月を掴む手」。他、「二粒の真珠」「金魚の裏切り」「安らかな眠り」「こわい眠り」「満足せる社長」「古傷」「悪魔だけしか知らぬこと」「七十二時間前」「ある墜落死」など。
特に感心したのは、「暗い坂」の214頁からの「密室殺人なるものは存在しない」に始まる論述であり、実に見事な説得力がある。特に前半に収められた諸作品に、この類のロジックの魅力が横溢している。
Badtrans.B、本日は20本到着。
目次へ戻る本日は、正午までには3本だけ。収まってきたのか? 土曜日だからか?
なんにせよ、送ってきた連中は、自分のPCにウィルスが感染していることを知らない可能性が高いのだが、これまでは敢えて通告していなかった。「1.実際問題、きりがない」「2.このウィルスは、同じアカウントに重ねて送信されることは無いので、こやつらから再度送ってこられることは無い(つまり、私はこやつらからこれ以上被害を受けることは無い)」、という理由による。
しかし、「2.」はやはり間違いなのだ。私には送られて来ないとしても、他の人にはじゃんじゃか送られ続け、そのうち何人かは必ず感染し、そしてそちらから私に送って来られるかも知れない。やはり地道な草の根活動であろうとも、啓蒙活動は必要なのだ。
ついでに言うと、このウィルスは差し出し人の名前に "_"(アンダースコア)を付加するという小細工によって、自動リプライでは届かないようにしているのであるが、この程度のことなら、UNIX上のツールで、ちょちょいのちょいである。一昨日からの36本分のログファイルをUNIXに転送し、これを食わせると下記の文面のリプライメール群を(アンダースコアを除去した、正しい送信アカウントに)自動返信するスクリプトを作成・実行した。
倉田わたる です。このメールは、 kurata@rinc.or.jp 宛てに「W32.Badtrans.B@mm」ウイルスを送信して来たアカウントに対して、半 自動的に返信されています。 あなたからのメールは、W32.Badtrans.B@mm に感染していました。あなたが意図 的に発信したメールではなく、あなたのコンピューターに感染した前記ウイルス が、自動的に送信したものです。 このウイルスは、あなたのコンピューターに対する破壊活動は行いませんので、 あなたはまだ感染の事実に気が付いていない可能性があります。破壊活動を行わ ないとはいえ、このウイルスはあなたのコンピューターに常駐し、あなたのキー ストロークを記録し、ウイルスの作者に対して送信します。このキーストローク には、例えばパスワードやクレジットカード番号入力時のキーストロークが含ま れているかも知れません。 あなたが感染の事実に気が付かず、このウイルスを駆除しないまま放置している 限り、このウイルスはあなたのコンピューターから、自分自身をメールで送信し つづけます。つまりあなたのコンピューターは、既に被害者ではなく加害者とし て振舞っていることになります。 下記のサイトを参照して、直ちにウイルスを駆除してください。 http://www.ipa.go.jp/security/topics/newvirus/badtrans-b.html http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/data/w/w32.badtrans.b%40mm.html http://www.trendmicro.co.jp/virusinfo/default3.asp?VName=WORM_BADTRANS.B 通常のセキュリティ対策が施されているコンピューターが、このウイルスに感染 することはありえません。つまり今回、あなたのコンピューターが前記ウイルス に感染したということは、通常のセキュリティ対策が施されていないことの証拠 であり、今後も、次から次へと新種のウイルスに感染しつづける可能性が高い、 極めて危険な状態にあることを示しています。 「ウイルス関連FAQ」 http://www.ipa.go.jp/security/virus/faq/qa_top.html を精読して、日頃から予防に努めてください。 -- 倉田わたる (KURATA Wataru) In NIFTY-Serve QFH01667 In ASAHI-Net QF3W-KRT Mail [KurataWataru@gmail.com] Home [http://www.kurata-wataru.com/] P.S. 参考までに、今回のあなたのコンピューターからのメールの、ウイルス本体以外 の部分を、以下にインクルードしておきます。 (以下略)
..ということで、このメールが私から届いた人は、ちーとばかし反省するように [^.^]。
..しくった。7通、帰ってきた。上記の私のメールへの返信であり、しかも本文無しで「W32.Badtrans.B@mm」に感染している。つまり、ウィルスの自動返信である。
このウィルスは、同じアカウントには一度しか送信しない(らしい)ということは、既に説明した。私は、上記の自動生成されたメールを、kuarta@rinc.or.jp ではなく、kurata@roland.co.jp のアカウントから送信した。(スクリプトを書いた前後の事情により、特に深く考えずに、ここから送信してしまったのだ。)これによって、新たなエサ(メールアドレス)を得たウィルスから、ここに自動的に送られてきたわけだ。参ったなぁ。
なにしろ、kurata@roland.co.jp は、会社で使っているメール・アドレスなのである。無論、社内に侵入されたわけではない。ゲートウェイで、ウィルス本体は切り離されている。その意味では問題は無いのだが..ウィルスの標的になった(ウィルスを送りつけられた)社員は、送信元に対して連絡などのしかるべき処置をとった上で、情報システム部に(事後処理を)報告しなければならないのだ。めんどい..しかも今回は、私が呼び込んだも同然ではあ〜りませんかぁ [;^.^]。
結局、24:00までに、(上記7本以外に)新規に21本到着。全然、ペース落ちてないじゃないか。
目次へ戻る昨日、kurata@roland.co.jp 宛てに送られてきた「W32.Badtrans.B@mm」の送信元に対し、下記のメールをリプライする。これも kurata@roland.co.jp から送信したが、敵のウィルスは既にこのアドレスを知っているので、重ねて襲撃されることはない(筈である)。
倉田わたる です。先日、 > 倉田わたる です。このメールは、 > > kurata@rinc.or.jp > > 宛てに「W32.Badtrans.B@mm」ウイルスを送信して来たアカウントに対して、半 > 自動的に返信されています。 という警告メールを、 kurata@roland.co.jp からあなたに送信しましたが、これに対して再び、「W32.Badtrans.B@mm」ウイ ルスに感染した返信が、あなたのアカウントから(kurata@roland.co.jp に)送 信されてきました。これは、あなたのPCに感染している「W32.Badtrans.B@mm」 ウイルスが、kurata@rinc.or.jp のほかに、新たに kurata@roland.co.jp とい うアドレスを得て、これに対して自動送信したものです。 すなわち現時点で、あなたのPCはいまだに汚染されたままであり、あなたに対 してメールを送った人には、必ずウイルスを送り返す状態になっていることが、 これで立証されました。 # ..友達、なくしますよ。[;^J^] > 下記のサイトを参照して、直ちにウイルスを駆除してください。 > > http://www.ipa.go.jp/security/topics/newvirus/badtrans-b.html > http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/data/w/w32.badtrans.b%40mm.html > http://www.trendmicro.co.jp/virusinfo/default3.asp?VName=WORM_BADTRANS.B 大至急、駆除してください。 このウイルスは、同じメールアドレスに対して重複して送信されることは無いら しいので、kurata@rinc.or.jp にも kurata@roland.co.jp にも、あなたのアカ ウントから届くことは、もはやないでしょう。従って、私からの警告メールも、 みたび送信されることは無いはずです。 > 「ウイルス関連FAQ」 > > http://www.ipa.go.jp/security/virus/faq/qa_top.html > > を精読して、日頃から予防に努めてください。 -- 倉田わたる (KURATA Wataru) In NIFTY-Serve QFH01667 In ASAHI-Net QF3W-KRT Mail [KurataWataru@gmail.com] Home [http://www.kurata-wataru.com/]
「月刊少年チャンピオン 1977/9月号」を、500円で落札! 5千円でも高くは無いというのに、廉くてありがとう! これで、吾妻ひでおの「ちびママちゃん」の、単行本未収録エピソードが掲載されていてかつ未見の号は、1977/10月号だけになった。
アクトシティ大ホールで、浜響定期。ヴェルディ(「運命の力」序曲、アリア3曲等)とレスピーギ(「リュートのための古代舞曲とアリア 第3組曲」、「ローマの松」)。アマチュアとしては立派な演奏だと思うが、正直なところ、この日記を書いている時点では、それ以上の格別な印象は無い。大きな欠点も大きな感銘も特に無い。まぁ、プロの演奏会でも、多くの場合はこういう印象に留まるのだが。
雅子さま、女児出産。
Badtrans.B、本日は19本。
Nさんからの手塚治虫関連資料(第12便)を整理している暇が、全く無い。来週末には手をつけられるのか?
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