*2001年10月08日:どーせ、プログレ
*2001年10月09日:読み方教室
*2001年10月10日:さまざまなプロ
*2001年10月11日:人生ゲームとは
*2001年10月12日:吾妻絡みでプレコミ購入
*2001年10月13日:楽といえば楽
*2001年10月14日:楽といえば楽、第二夜
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*2001年10月08日:どーせ、プログレ


 実家前のバス停から、9:01のバスで発つ。相鉄線の車中で、英米軍空爆開始の号外..始めちまったのか..

 まず、渋谷のタワーレコード。クラシック売場で、ベルリオーズとコルンゴルト。ロック(ポップス)売場で、イエス、フロイド、クリムゾン。イエスは、買いそびれていた、ここ数年のアルバム「ラダー」「ハウス・オブ・イエス(ライヴ)」、それと新作?の「マグニフィケイション」である。

 「ラダー」と「ハウス・オブ・イエス」は、輸入盤を買う機会は何度もあったのだが、日本語ライナーを読みたかったので、国内盤を探していた..というか待っていたのだ。というのも、少なくとも「ラダー」は、しばらくの間、品切れ状態が続いていたからである。なんでまた日本語ライナーを読みたかったのかと言うと、イエスの最近の人事異動はどうなっているのか、把握しておきたかった [;^J^] からであるが..あはは、これは読むだけ無駄であった。全然わからん [;^J^]。もはや「イエス」という「バンド」は存在せず、「イエス」という(電子雲のような)「場」があって、ときおり、その「場」に囚われたミュージシャンが演奏し、また離脱する..というモデルで捉えると、理解しやすいかも知れない。

 ピンクフロイドとキングクリムゾンは、「狂気(Dark Side Of The Moon)」と「太陽と戦慄(Larks' Tongues in Aspic)」である..笑うなよ! 昔っから、耳にタコが出来るくらい、聴き込んでいるアルバムなんだよ!

 学生時代に、耽るほど聴き込み..そして(食費に困って)売り飛ばした。ダビングしたカセットは、とうの昔にダメになってしまった。その後、当然CDを買い直していたものと思いこんでいたのだが..実は買っていなかったことに、つい最近、気がついたのだ。これは困る。こういう、基本中の基本は、論語と同じで、つねに手元になければならないのだ。これらについては、さすがに日本語ライナーなど必要ないので、いくらかでも廉い海外盤を買う。

 コミックステーション渋谷店で、買い忘れていた「まぐろ土佐船 1」(青柳祐介、原案 斉藤健次)を買う。この続き(第2部)は、ビッグコミックの 10/10 発売号から、10回連載される。青柳祐介が生前に描き溜めていた、これが彼の絶筆である。必読。

 現代マンガ図書館へ。手塚関係に、若干の収穫。


推薦の言葉(エッセイ)::1:「復刻版ビリーパック 1」(少年画報社):78/04/10

 ..など。(これは、「少年画報大全」を読んで、その存在に気がついていたものである。)

 中野まんだらけでは、「漫画の手帖」2冊のみ。14時過ぎのこだまで浜松へ。

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*2001年10月09日:読み方教室


 まぁこんなことは、何年も(何十年も?)前から指摘されていることだし、洋楽(死語?)に限らず、例えば映画界でもさんざん言われていることなので、今さら取りあげるのも気が引けるのだが..しかし、やはり我慢できない! 昨日購入した、イエスの新作アルバムの収録曲のタイトルと、その「原題」を、列挙してみよう。


* アルバム「ラダー」(The Ladder)収録曲

ホームワールド(ラダー) Homeworld (The Ladder)
イット・ウィル・ビー・ア・グッド・デイ(リヴァー) It Will Be A Good Day (The River)
ライトニング・ストライクス Lightning Strikes
キャン・アイ Can I?
フェイス・トゥ・フェイス Face To Face
イフ・オンリー・ユー・ニュウ If Only You Knew
トゥ・ビー・アライヴ(ヘップ・ヤッダ) To Be Alive (Hep Yadda)
ファイナリー Finally
メッセンジャー The Messenger
ニュー・ランゲージ New Language
ナイン・ヴォイセズ(ロングウォーカー) Nine Voices (Longwalker)

* アルバム「マグニフィケイション」(Magnification)収録曲

マグニフィケイション Magnification
スピリット・オブ・サヴァイヴァル Spirit Of Survival
ドント・ゴー Don't Go
ギヴ・ラヴ・イーチ・デイ Give Love Each Day
キャン・ユー・イマジン Can You Imagine
ウィー・アグリー We Agree
ソフト・アズ・ア・ダヴ Soft As A Dove
ドリームタイム Dreamtime
イン・ザ・プレゼンス・オブ In The Presence Of
タイム・イズ・タイム Time Is Time
遙かなる想い出 Long Distance Runaround

 ..「振り仮名」つけてんじゃねーよっ [;^O^]!!

 翻訳しろよ、頼むから! 振り仮名だけならいらねーんだよ! そのくらい発音できるんだよ!(こんなカタカナなら、無い方が遙かにましだ。視界の邪魔以外の、何物でもない。)

 一体、いつ頃から、こんな酷い事態になってしまったんだろう? 漠然とした印象だが、1980年代以降ではあるまいか? ..上記のタイトル群中、1曲だけ例外があるのに気がついたかと思うが、「遙かなる想い出(Long Distance Runaround)」は、確か1971年に出たアルバム「こわれもの(Fragile)」の収録曲である。つまり、その頃には、まだ日本語に翻訳していたのである。

 (以下、話を発散させないよう、イエスの曲の邦訳タイトルに限定するが、)実際問題、「燃える朝焼け(Heart of the Sunrise)」「危機(Close to te Edge)」「錯乱の扉(The Gates of Delirium)」などなどが、名訳と言えるかどうかは、おおいに疑問ではある。しかし、ちゃんと「日本語化」しようとしていることは、評価すべきである。「海洋地形学の物語(Tales From Topographic Oceans)」に至っては、どう考えても誤訳であるが、それはそれとして、「なんのことやらわけがわからんが、とにかく壮大なイメージだけは伝わる」[;^J^] という、いかにも「イエス」に相応しい名邦題としか言い様がない。

 それがいまでは、「ラダー」に「マグニフィケイション」と来たもんだ。これはもちろんイエスの責任ではなく、日本のレコード会社の責任なのだが..なぜ、翻訳しない? 邦訳タイトルが別の曲のタイトルに似てしまうと、知的所有権に引っかかるのか? それを事前に忌避して、翻訳しないことにしているのか?(..というのが、いま思いついた、唯一合理的(というか説明可能)な理由なのだが..)

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*2001年10月10日:さまざまなプロ


 昨夜、Nさんから届いて、郵便箱には不在通知が入っていた、「Nさん資料第11便」を、浜松西郵便局でゲットしてから出社する。

 昨日のイエスネタで思い出した。これはまだ話題にしていなかったはずである。

 イエスというロックバンドについて、一応説明しておくと、(少なくとも1970〜80年代は、)ヴォーカル、ギター、ベース、キーボード、ドラム、という、ごく標準的な5人編成のバンドであった。素晴らしい演奏テクニックと、高度なアレンジ能力(というか、アレンジのアイデア)を誇るバンドであった。レコーディングのみならず、ライヴにおいて、「レコードと寸分違わぬ演奏を再現できる」、驚異的なバンドであった。こんなことは、個々の演奏能力だけではなく、高度な水準のチームワーク(人間関係)がなければ、絶対に不可能であるはずのことであった。

 しかるに、このバンドには、「高度な水準のチームワーク(人間関係)」など、「無かった」らしいのである。(大昔に音楽雑誌で読んだ記事の記憶であるから、目一杯、眉につばをつけて読んでいただきたい。)

 例えば日本の「ダークダックス」(古い!)などは、メンバー全員が家族ぐるみの親密な交流を続けていたからこその、あの完璧なハーモニーと音楽だったという。「イエス」の事情は、全く異なるのだ。

 ツアーに際して、彼らは団体行動を取らない。別々の飛行機に乗る。ホテルも違う。会場入りの時刻もバラバラだし、楽屋もひとりひとり異なる。彼らが(そのツアーで)初めて顔を合わせるのは、リハーサルのステージ上だと言う..そして、数時間後の本番では完璧なアンサンブルを披露し..そしてまた別々に会場から去って行く..

 ..かっ、カッコイイッ!

 素晴らしくかっこいいではないか! 「ダークダックス」の「家族ぐるみ」も悪くはないが、この「イエス」の「乾いたクールさ」こそ、まさしく「プロ」と言えるのではないか!

 彼らの、この流儀は、ツアーだけではなくレコーディングにおいてもいかんなく発揮される。つまり彼らはレコーディングに際しても、メンバー各自は距離をおき、顔を合わせたりはしないのである。

 最初の週は、「ギター・ウィーク」である。プロデューサーとエンジニアが待っているスタジオに、ギタリストのスティーヴ・ハウだけが、ギターを抱えてやってくる。そして彼はひとり、ギターのトラックだけを録音する。翌週は、キーボード・ウィークである。今度はリック・ウェイクマンだけがやって来て..

 ..こうして、あの完璧なアルバム群が、作られたのである。

 ..かっ、カッコイイッ!

 数年前、うちの会社(電子楽器の製造業)の3時の休憩タイムに、この話を披露していたら..うちの会社でも、似たようなシステムは運営できる(あるいは結果的に実現されている)のではないか..という話になった。

 最初の週は、「ハード・ウィーク」である。ハード屋だけが出社して、ソフト屋が使うための「バラック」(まだその新製品の筐体に組み込まれていない(試作)基盤による開発プラットホームを、俗にこう呼ぶ)を作り、ソフト屋が使うPCに接続する。ソフト屋は出てこず手伝わず、ハード屋がぶつぶついいながらセッティングする。

 翌週は、「ソフト・ウィーク」である。今度はソフト屋だけが出社し、バラックとPCを起動して..「バラックが動かん!」..と、プィッと帰ってしまう..

 (..以降は、業務機密に関わるので、ここでは伏せる..てゆーか、フィクションですからね、これは!..多分 [;^.^]。)

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*2001年10月11日:人生ゲームとは


 とある翻訳書を読んでいたら、数学的シミュレーションの話題になったのだが..

 ..「人生ゲーム」たぁなんだ、「人生ゲーム」たぁ! それは「ライフゲーム」だろっ! [;^O^] ..ったく、この婆さん(翻訳者)は、「ライフゲーム」はおろか、「人生ゲーム」も知らんかったのかっ! どこかおかしいとは思わなかったのかっ!

 ..まぁ、「人生ゲーム」も、ルーレットを回して人生をシミュレートして行くんだから、数学的シミュレーションと言って言えないことは..違うちがう [;^.^]。

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*2001年10月12日:吾妻絡みでプレコミ購入


 ここしばらく収穫の無かったヤフオクであるが、久々に「プレイコミック」誌の 1980/03/27 号と 1980/04/10 号を落札した。いずれも、吾妻ひでおの「スクラップ学園」の初出誌である。単行本未収録でもなんでもないのだが、単行本ではつけられている“サブタイトル”が、初出誌ではつけられていたのかいなかったのか(ほとんどの場合、つけられていなかったのだが)を確認する必要があるのだ。(これらの号は、国会図書館以下、めぼしい図書館のいずこでも見つかっていないのである。)各号、2000円強。廉いとは言わないが、ぺらぼうに高いわけでもない。

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*2001年10月13日:楽といえば楽


 早朝から深夜まで休日出勤。新聞も読まずに、ひたすら仕事のみ。これほど長時間仕事に専念したのは久しぶりなので、体内時計を含めてリズムが狂う(こらこら [;^J^])。よって、日記のネタは無し。

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*2001年10月14日:楽といえば楽、第二夜


 早朝から深夜まで休日出勤。新聞も読まずに、ひたすら仕事のみ。これほど長時間仕事に専念したのは久しぶりなので、体内時計を含めてリズムが狂う(こらこら [;^J^])。よって、日記のネタは無し。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Oct 17 2001 
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