1998年11月09日:「夕刊赤富士 1」 1998年11月10日:「(爆)」について 1998年11月11日:「丸の内OL倶楽部」 1998年11月12日:「パソコン夫婦バンザイ」 1998年11月13日:完璧なシステムが注意力をスポイルする その一 1998年11月14日:完璧なシステムが注意力をスポイルする その二 1998年11月15日:流れ星、見えず目次へ戻る 先週へ 次週へ
Sさんから、「夕刊赤富士 1」(唐沢なをき)が、早くも届いた。お返しの「なをき・よしこのパソコン夫婦バンサイ」を、早速発送する。これで、唐沢なをきの未入手本は、(数え方にもよるが、多めに数えて)あと5冊である。(実は、Mさんにお借りしたり、現代マンガ図書館を利用したりして、全て読んではいる。)
目次へ戻るパソコン通信やインターネットで頻繁にみかけるのが、「(爆)」である。書籍や雑誌等の活字媒体では比較的珍しいが、例えば栗本薫が、しばしば乱用している。
普通、「(^_^;)」や「(笑)」をいれるであろうタイミングで「(爆)」なので、これを「(爆笑)」の意ととる人もいるようだが、私に言わせるとそれは誤り。これは「(爆発)」または「(自爆)」の略である。つまり、「ちゅどーーーん!」である。田村信や高橋留美子のマンガの「ちゅどーーーん!」なコマを思い浮かべながら読むと、わかりやすい。
要するに、読者のマンガ体験を前提とした表現、マンガの文法を借景とした表現、マンガ文化に寄生した表現なのである。ま、パソコン通信やインターネットの、無料の(ボランティアな)文章でアマチュアが多用する分には勝手だが、職業作家が商品の中で乱用するなんぞは、下の下である。これは新しい文体の模索でも創造でもなく、ただの手抜きに過ぎないからだ。こんな文章を売っているやつらに、青少年の活字離れ(すなわち、彼らの商品の売り上げの低下)を嘆く資格など、無い。
目次へ戻る深夜になって、「<<丸の内OL倶楽部>>より貴方へ!」というメールが、インターネットからニフティのメールボックスに届いた。ネタが無い日は、誰かがネタを提供してくれる。ありがたいことである。[_ _][/_;]
「このメールは<<丸の内OL倶楽部>>からインターネットで素敵な出会いを探しているみなさんに、DMリストを利用して送信させていただいております」
という書き出しは、(なんの“DMリスト”なんだ、という突っ込みはさておき)OMMG等の“まともな”結婚情報業者風である。しかしその直後に、
「ホテトル業者などの風俗産業ではありません」
などと、書かずもがなの防衛線を張ったりするので、化けの皮が剥がれるのである。
ホームページも持っているらしい。http://www.marunouchi.co.jp/ である。大層なURLだな。[;^J^]
こんなのにひっかかる奴がいるんかな。これの「上部構造」であり「本命」である「銀座・プレジデント倶楽部」の入会案内には、「年収600万円以下の方は、入会できません」などと、金を巻き上げるのが目的であると白状しているも同然の条件が、提示されていたりするのだが..(と、ホームページからもぐっていかないと知り得ない情報を書いたりして。[;^J^])
目次へ戻る先週の日記を読んで、私が「なをき・よしこのパソコン夫婦バンザイ」を手放すことを知ったMさん(唐沢なをきの本を何冊もお借りしたほかにも、さまざまなお世話を受けている方である [_ _])から、同じ本を持っているので、譲る、という申し出で。ありがたく頂戴することにする。[_ _]
この本を探している読者への情報提供だが、これは「唐沢なをき」の本というよりは、「唐沢よしこ」の本である。女房の文章に、亭主のイラスト(一部、マンガ)が、多い目に入っている。ビブリオ系のなをきマニアでなければ、買う必要はない。Mさんもおっしゃる通り、唐沢よしこの文章に、エッセイとしての魅力が無いのである。
今夜も来たぞ。「さくら 23才でーす」だって。[^O^]
「私がどんなヒトかとゆーと、諸般の事情(涙)でこんなサイトの運営をお手伝いしてるヒトなんです。一度見に来て頂戴ね。(中略)私はどこにいるでしょう? よーく探してね!!」
と言うことなので、暇な人は http://www.aurora.dti.ne.jp/~win/sakura/ をクリック!
目次へ戻る二度にわたって自宅の鍵を落とした私は、事実上一張羅に等しいジーパンにキーホルダーを取り付け、このジーパンの尻ポケットに常駐させることにした。ほぼ一年前のことである。
このジーパンを洗う時は、履き替えたジーパン(あるいはズボン)に、キーホルダーを取り付け直す。出張その他の理由で、たまに背広で外出する時は、もちろんそのズボンに取り付け直す。つまり、常に私の尻ポケットに(紛失し得ない)鍵が入っている、という状況を作り出したのである。外出していても、家の中ででも、である。
ここまでやることによって、鍵を落とす可能性が事実上ゼロになったのと同時に、鍵を忘れる可能性もゼロになった。
完璧である。
完璧すぎた。[;^J^]
この完璧性ゆえに、私はいつしか、鍵を持ち歩くことを意識しなくなった。なぜなら、自宅から出る時も自宅に帰る時も、常に100%確実に、尻ポケットに鍵が入っているからである。
しかし、尻ポケットから「鍵がなくなる」時間帯も、実はあるのだった。それは就業中、会社で作業服を着ている間である。作業服を来たまま帰宅することは有り得ないのだから、作業服に着替える際に鍵を取り付け直す必要は、無いのである。
..無いはずだった。
..例外的な事態だが、就業時間中に病院に走る羽目になったり、残業時間帯に買い物に出たりして、たまたま自宅の近くまで車を走らせた時、ちょっとした荷物(書籍やメディアなど)を会社に持っていこう、と思い付いて、自宅まで車を回して、玄関へ..
..作業服の尻ポケットには、鍵が無い..
..これを、今年に入ってから、3回やった [;^J^]。冗談みたいだが、本当に、ドアの前で尻ポケットに手を入れるまで、まったく気がつかないのである。「鍵は身体に附属している」という状況を作ってしまったからである。
ま、「いかなる状況であれ、会社から外出する時は不精せずに通勤服に着替えよ、という戒めである」、と、前向きにとらえていることは、言うまでもない。
目次へ戻るちょっと気のきいた通信ソフトなら大抵装備していると思うが、「秀ターム」には「強調表示」という機能がある。膨大なログを流し読みする時に、どうしても発生しがちな「読み落し」を防ぐために、あらかじめキーワードを登録しておくと、そのキーワードが(反転表示などで)強調して表示されるのである。とても便利。私の場合、ニフでのハンドル名である「わたる」の他、「ベルリオーズ」「吾妻」「シンセ」などを登録しておき、“肝心な”話題を読み落しにくくしている。副作用として「冴えわたる」「響きわたる」「20年にわたる薫陶」などもヒットしてしまうのだが、まぁこのくらいは仕方が無い。
この機能は、通常のログファイルを読む時より以上に、RT(いわゆるチャット)をしている時に、絶大な効果を発揮する。
フォーラムにもよるし、日や時間帯によっても条件は全く異なるのだが、FCLAの深夜RTは、しばしば極めて盛況で、かなりのスピードでスクロールする。何か話しかけられて、それに対する返事をタイプしている間に、元発言がスクロールの彼方に去ってしまうことなど、日常茶飯事である。
従って、ひとこと発言したら、すぐにスクロールバッファを巻き戻して、何か反応しなければならない発言はないか素早くチェックし、みつけたらすぐに返事を書き..の繰り返しになる。忙しいのである。大変なのである。時間との戦いなのである。
ときには、一度に4〜5人以上と並行して別々の話題の会話を進めることも珍しくなく、聖徳太子ならぬ身としては、どうしても呼びかけられた(あるいは反応すべき)発言を見落としがちになる。
前記の「強調表示」機能は、こういう状況下における強力なツールなのである。RTでは、話しかけるときに、ハンドルにリダイレクトして「>わたるさん」などとすることが一般的な習慣なので、「わたる」が強調表示されている行だけ拾い読みすればいいのだ。
ところが..これほど便利なツールを使っていても、やはり読み落しは発生する。早い話が、(「>わたるさん」のように)私のハンドルを書かずに話しかけられた場合、この「強調表示」システムは、全くの無力なのである。それと、意外に多いのがミスタイプ。「>わtる」とやられても、強調表示されることはない。
無論、こんなことは当たり前なのだが..面白いのは、「強調表示」システムを使っていると、このようなイレギュラーな呼びかけを、かえって読み落しやすいのである。「強調表示」などされない状況であれば、(大忙しだが)まんべんなく注意を払う。「わtる」だろうが「わある」だろうが、読み落とさない。ところが、キーワードは必ず強調表示される、という「楽な」システムを導入してしまったがゆえに、これらのミスタイプが、目に入らなくなってしまったのである。
獅子座流星群のピークは18日未明であるが、ぼちぼち流れ始めてもいい頃。というわけで、今晩19時、社内のアストロクラブ主催の観望会がセッティングされていた。
むろん、雨天・曇天中止だが、幸いにして(やや、ガスっぽいが)晴れ。何、観望会といっても、要は寝転がって空を見るだけである。[;^J^]
..まだ、日時が早かったのかなぁ。19時から3時間以上粘ったが、目撃されたのはトータルで3〜4個、うち、私が目撃したのは1個である。まぁしゃあない。1個といえども、久しぶりに見た流れ星であった。[^J^]
(全く関係無いが、「炎の転校生」(島本和彦)に登場する必殺技のうち、もっとも好きなのが、
「暗黒流れ星」
(が誕生した瞬間)である。)
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Nov 18 1998
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