2008年11月17日:安物買いの銭失い? 2008年11月18日:ぼちぼち寒風浴 [;^.^] 2008年11月19日:ビックカメラが来た 2008年11月20日:恐怖のヴィジョン 2008年11月21日:健康診断にて 2008年11月22日:諸橋近代美術館/雪 2008年11月23日:会津若松そぞろ歩き目次へ戻る 先週へ 次週へ
というわけで、リブ100のバックアップは2GのSDカードに取ることにしたのであった。(海外製のメディアを使っているのが不安だが、まぁ試用期間中ではあるし、いずれ国産品に置き換える予定。)
ところで現在、自宅内LANで、リブ100とデスクトップ機が切断されている(ファイル共有ができなくなってしまった)のだが、まぁこれを直すのが本筋であるとしても、簡便な代案として、SDカードをデスクトップで読み書きできるようにすればほとんどOKではないかと思いついて、会社からの帰路、OAナガシマで、USB端子に接続するマルチフォーマットカードリーダー/ライター(SDとかCFとか、それ以外にもなんかよくわからんが6〜7種類のカードに対応してるやつ)を購入して、デスクトップ機のUSB端子に接続してみたところ..読み書きできない![;_ _][;^.^] 手持ちのSDもCFも全部ダメ。USB端子を変えてもダメ。確率としてはデスクトップ機側の故障ということもあり得るが、どう見ても、これはこの(廉価な)リーダー/ライターが怪しいよなぁ..一応は名の通ったメーカーものだから、信用したのだが..
目次へ戻る例のリーダー/ライターを、会社のPCに挿して動作確認。(念のため、PCのネットワークケーブルは抜いておいた。)症状同じ! 読み書きできない! 犯人はこいつ! やはり、安物買いであったか。パッケージを破いてしまったから、新品交換は無理だな。無償修理に出せばいいのだが、しかし僅か千数百円のものだから、修理に出すのも面倒くさいなぁ..(手数で赤字が出そうである..[;_ _])
ようやく本格的に寒くなり、今夜は風も強いので、湯風景しおりの野天風呂へ。脈絡不明に見えるだろうが [;^.^]、要するに、湯から上がったあととか、サウナから出たあととか、濡れた体を拭かずにベンチに寝て、風にさらして乾かす(ついでに、火照った体から気化熱を目一杯もってってもらう)快感にはまっているのだが、これが、どの程度の気温まで可能なのか、確認しておきたいのである(..ト、いつの間にか、「限界を探るモード」に迷い込んでいるのであった。[;^.^][;^.^][;^.^])
目次へ戻る今週末の3連休に福島に小旅行するのであるが、電車の切符(指定券)を買うのを、コロッと忘れていた [;^J^]。なにしろ帰省が逆向き(上り方向)だということもあり、指定券を買う必要に迫られることなど滅多にないので、思いつかなかったのである。メジャーな連休にメジャーな行楽地なので、今回ばかりは、さすがに指定券が要るだろう..
..と、会社で昼休みに軽くインターネットしてみたら(キャハ♪)、JRの空席状況は検索できたが、予約できない。しゃぁないなぁ、駅まで行かなきゃならんのか。(もしかしたら予約できるサイトがあるのかも知れないが、短い休み時間中には調べきれなかった。)というわけで、定時後、浜松駅へ直行。駅南の行きつけの駐車場(かなり近いのに廉くて、いつ行っても空いている(寂れているともいう [;^.^])穴場なのだ)に車を止め、駅に向かうと..あ〜ららら。駅の西側のJRの高架下の飲み屋群が一掃されて、ビックカメラが入ってる! ビックり!(← ここは、ウケるところです。[;_ _][;^.^])
明日、開店らしい。知らなかった。店舗面積は、さほど広くはなさそうだが..しかし、ヤマハの隣のコンプマートとは、いい勝負かも知れないな。駅直近だし、健全な競争を期待する。(どちらかが潰れる、というのは、ナシで頼みます。[;_ _][;^J^])
それはともかく、緑の窓口で、往路と復路の指定券を確保する。往路の東北新幹線は狙っていた便が取れず、それより1〜2本あと(つまり、現地着が多少遅れる)になってしまったが、それもこれも自業自得(出足が遅すぎる)。仕方がない。帰路は、福島県のいわきを24日の18:20に発つスーパーひたち。
目次へ戻る確か、和田慎二の短篇漫画だったと思うのだが、タイトルもストーリーもほとんど憶えていない。何しろ、30年以上前?に読んだっきりなので..とある「天才少年」と、家庭教師が登場する。その少年は本当に天才的で、家庭教師が何日も前に行った講義を、一字一句違えずに、そっくりそのまま再現してみせたりする(つまり、まるごと全部憶えている)のである。確かに素晴らしい知識と記憶力の持ち主なのだ。彼がひきこもっている「部屋」の中にいる限りは..
その家庭教師は、ある日、異常なものを目撃した。その少年が、部屋の「外」にいたのだ。そしてそれはどうみても、痴呆の姿だった..要するにその部屋自体がコンピューターであり、その少年は、部屋の中に居さえすれば、コンピューターと「接続」されて、コンピューターに蓄えられている知識を駆使できるのだが、その部屋(コンピューター)から切り離されてしまうと、ほとんど白痴同然なのであった..
これがいかに恐ろしい物語であるか [/_;]、若い読者には理解できまい。部屋の中に設置されている大量の書籍や資料(の中に蓄積されている「記憶」)を自在に引用できる限りにおいては、(天才などではないにせよ)まぁ人並みに気のきいた文章ぐらいは書くことができるのだが、それらにアクセスできないとなると、悪化する一方の業病(アレアレ症候群)のために、高度な議論はおろか、ときには日常会話においてすら語彙を失い口ごもりが発生しつつある私にとって、驚くほどリアルで痛切な「SF」なのである。確か高校生時分にこれを読んだときには、そのような寓意には全く気がつかなかった。この歳になって、ようやく理解できたのだ..[;_ _][;_ _][;_ _][/_;](..ほらほら、他人事のような顔をしてこれを読んでいる、そこのあなた [^.^]。あなたも、「こちら側」の人間でしょう?[^.^])
目次へ戻る勤務先で健康診断。もちろんありがたいことであるが、例えば聴力検査などは、本当に気休めにしかならない。こんなにざわざわした環境で、まともな測定ができるわけがないのだ。視力もなぁ..右目の矯正視力が、去年は0.6だったのに、今年は1.5 [;^.^]。生活上の実感は明らかに0.6に近く、しかも去年から眼鏡を作り直したわけではないのだ。単に(上下左右の)当てずっぽうが当たったに過ぎないのである。[;_ _][;^J^]
血液検査の次の順路は「休憩スペース」で、「ここで5分間、ギュッと押さえていてください」..この時間がいっとう嫌い。全くの無駄だからである。本や書類を持ってきているわけではないし、いずれにせよ右手で左手の肘の内側を押さえているので、仮にそれらがあったところで、うまく読めない。おとなしく5分間待つしかない。どうやって暇を潰したものか。時計を見ながら300秒間も..
..そう、もちろん“アレ”である。[;^J^](いろいろまずいので、表情には出さずに、脳内でカウントすること。[^.^])
目次へ戻る6:30に自宅を出、6:49のバスに乗り、浜松発7:17のひかりで、東京着が8:43。朝食抜きだったので、駅構内の「いろり庵」で軽く食べてから、東北新幹線のホームへ。実は、東北新幹線に乗るのは、今回が初めてなのであった [;^J^]。やけに目立つガラスのケージ(檻)がホームにあるけどなんじゃいなと思ったら、喫煙所だった [;^J^]。すし詰め状態で何人かは溢れ出して外で吸ってるし(いけませんね)、全体としては空いているホームの中でそこだけが異様に人口密度が高いので、非常に目立つ..こういう言い方をすると申し訳ないのだが、ほとんど晒し者みたいである。[_ _]
9:36発のつばめ177号。窓際ルン♪ 都内を抜けると、徐々に見慣れぬ風景に。大宮あたりでも富士山がかなり大きく見えるのに驚く。雲ひとつない快晴。宇都宮を過ぎると、おおむね田園地帯。11:04に郡山着。少し早いが、ここで昼食(立ち食い蕎麦)。11:43発の磐越西線。をを、外からボタンで開けるドア [^.^]。車内は非常に暑い [;^.^]。昨日、予約したペンションに電話を入れてどのような気候か確認したところ「寒いです」とのことだったので、しっかりと厚着してきたのだが、心配である..とはいえしかし、北上するにつれ、車窓風景がどんどん白くなる!
12:28、猪苗代着。寒い!\[^O^]/ 雪が深い!\[^O^]/ ..といっても、せいぜい10cmか20cmだが、年間降雪量が(推定)0.1mmの浜松人の目には、久々に見た驚異の豪雪である [;^.^]。駅前発12:45のバスに丁度間に合った。1時間に1本なので、超ラッキー![;^.^] 13:08、諸橋近代美術館着。
ここまで登って来ると、積雪量に気合が入ってくる [;^J^]。こんな山の中にあったとは。想像以上に小ぢんまりとした美術館であるし、確かにダリの作品は数多く展示されているが、「ダリ美術館」と名乗れるほどではないと思う。創作史というか作品系列上の「穴」は一応は無いにせよ、バランスが悪いのだ..とはいえしかし、「ティトゥアンの大会戦」が見られるだけでも、ここに来るだけの価値はある! これが下界(上野など)の展覧会に降りて来た日には、黒山の人だかりで満足に全貌を見ることもできないだろうが、このがら空きの美術館の中では、たっぷりと独り占めできるし! それに(私の写真では判りにくいだろうが)この美術館の建物自体が、なんとも素敵なのである。美術館としては異例なほどに窓が多く、特にブロンズ像が並んでいるエリアには陽光が燦燦と降り注いでいる。角度によっては逆光で作品が見づらいほどなのだが、それを承知で、館内を明るくしているのである。(無論、油絵などが展示されている部屋は、照明を落として暗くしている。)この設計思想は悪くない。ダリに思い入れの無い人には、ここまで来る時間と金が割に合わないだろうからお薦めしないが、ダリが好きなら、一度は来る値打ちがありますよ。
..といいつつも、これだけで山を降りるのは、やはりもったいない。もう一品、欲しい..というわけで、昨日から目をつけていたのが、五色沼自然探勝路の散策である。この美術館のすぐ近くに、探勝路の入り口がある。ガイドブックによれば1時間半もあれば走破できるとのことであり、通り抜けたところにバス停があって、時間的にも山を下りるバスに無理なく間に合うはずである。14:15に美術館を出るおりに、美術館の喫茶室のお姉さんに、「五色沼に行くには、この道を少し上がって入っていけばいいんですよね?」、と、確認したところ..私の足元(革靴)にチラッと目を落として、「雪が降ってしまいましたからねぇ..カンジキがないと..」..せめて、長靴と言ってくれ [;^.^]。ま、行けるとこまで行って無理そうなら引き返すことにしたが、「ご無事で (^_^;)」..と、ゆわれてしまいました [;^.^]。まずは(五色沼エリアの入り口である)毘沙門沼へ向かう。
..いきなり限界 [;^.^]。こんな積雪でも(無理して)歩いて行っている人々はいるようで、雪の上に、なかば踏み固められた道筋はわかる。が、坂になっている箇所の雪の滑りやすさたるや半端なものではなく(何しろ革靴なのである [;^.^])、しかも、ハイキングコースは沼をめぐって板を渡して通路が作られているようなのだが、その上にドカッと降った雪のおかげで、「どこを踏めば下に板があり、どこを踏めば下は水なのか」が、わからない [;^.^]。(現に、板の少し「外側」を踏み抜いた穴が、いくつもございましてな。[/_;][;^.^])..やめよう。大体、足元を探りさぐりのスローペースでは、通り抜けるのに5〜6時間かかりかねず、そうなると下りのバスももはやなく、山で、雪で、夜で、つまり、遭難である [;^.^][;^.^][;^.^]。潔く美術館前まで戻り、14:53のバスで下山する。(とはいえ、毘沙門沼は、実に美しい沼であった。いずれ数年中に、雪が降る前に再訪して、今度こそ五色沼を走破して小さな沼地群を堪能したいものである。)
猪苗代駅に戻ったのが、15:20。さて困った。こんなに早くここに戻ってくる予定ではなかった。ペンションBには素泊まりで予約しており、20時ぐらいにチェックインする心積もりだったし、なんにせよ「外食」しなければならないのだ。明日、猪苗代湖のほとりの施設群をそぞろ歩くつもりだったのだが、一部前倒しして、今日にするか。とにかく猪苗代駅前には、本当に全く何も無く、ここから離脱しないとどうにもならないのである [;^J^]。ガイドブックを見ると、1キロ半も歩けば猪苗代湖のほとりに出られそうなのだが..イヤな予感がしたので、駅前からタクシーで「猪苗代地ビール館」へ向かう。
正解 [;^J^]。歩いて楽しい道ではなかった。それに、この「猪苗代地ビール館」のあたりには、「野口英世記念館」「世界のガラス館」などの観光スポットが密集しており、徒歩で効率よく回れるのはいいのだが、ガイドブックの地図から受けた印象とは全く異なり、猪苗代湖畔では、なかったのである。う〜む、明日はどうするかなぁ..ここで半日過ごして、タクシーで移動して、遊覧船かなぁ..
ま、それはともかく、今日のところは、ビールとメシだ。猪苗代湖方向には背を向けて、磐梯山を正面に見る席に陣取って、地ビールとソーセージの盛り合わせ。フルーティーなヴァイツェンが、実に美味い![^.^] まだ15:30だから少し早すぎるのだが、何しろ(この季節は)17:00で閉まってしまうのである [;_ _]。早く飲まないと、早く飲まないと![;^.^](北国の観光の、意外な落とし穴である。)17時に店を出ると、このあたりの(効率よく密集している)施設群は、全て17時閉館なのであった [;^.^]。こうなると、もう、やることがない。景色も良くない。(磐梯山は、もう堪能し終えた。)まだ早いが、タクシーでペンションBに行こう..と、周囲を見回せば公衆電話などひとっつも無い![;^.^](わたくし、現在、携帯もPHSも持っておりません [;_ _])店はどんどん閉まり始める..と、割と危機的状況になりつつあったのだが..おお、そこに、タクシー乗り場があるではないか! 助かった..出払ってて無人だったけどな![;^.^] 張り紙の案内に従って電話して、(用心良く、ストーブが消されている寒い室内で [;_ _])待つこと数分でタクシーがやってきた。ペンションBの場所はわかりにくいのだが、昨日のうちに電話で確認しておいたランドマークを運転手さんに伝えて、なんとか17:20に到着した。やれやれ。(備忘:例年、11月に初雪は降るものの、このように積もることはなく、地元民も少々驚いているとのこと。)
ペンションの奥さんのアドバイスを受けて、明日は(猪苗代湖畔ではなく)会津若松を散策することにする。「ハイカラさん」というループバスが観光拠点間を30分間隔で走り回っているらしいので、これをうまく使えば、効率よく見物できそうだ。
ペンションの温泉風呂に、早めに入る。極楽極楽 [^.^]。湯花が湯をうっすらと曇らせており、気分が出る。今夜の客は、私のほかはもう一家族だけのようなので、気兼ねなく長時間、堪能した。(ドアのホワイトボードに占有時間を書いて鍵をかける、予約方式なのである。)諸橋近代美術館で購入した図録を眺めたり、持参した文庫本(「新青年傑作選」角川文庫)を読んだりしてから、早めに寝る。
目次へ戻るペンションのご主人に猪苗代駅まで車で送っていただき、7:37の磐越西線で会津若松へ向かう。意外なことに車窓風景からはどんどん雪が減り、20分もすると、完全に消えていた。8:08、会津若松着。ほんの30分ぐらいの距離なのだが、全然気候が違うのだなぁ。天気予報によると、今日の会津若松は雨もよう。まだ、降り出してはいないが..
たった1日、猪苗代にいただけなのに、早くも感覚が麻痺しており、会津若松駅前が結構な都会に見えてしまう。(相対性理論である。[;^.^])今日は1日、この街中を走り回るループバス(ハイカラさん)で移動する予定である。まずは駅前を8:30にスタート。8:45に野口英世青春館の前で降りる。まぁ、なんということもないスポットではあるが、古い時代の空気に浸ることができる。また、隣の店が素晴らしく立派な作りの歴史的建造物で、ちょっと驚いた。写真を撮っておこう..と、ここで気がついた。デジカメにコンパクトフラッシュが入っていない![/_;] 昨夜、バックアップのためにデジカメから抜いてリブ100に挿してHDDにコピーしたあと、戻すのを忘れてしまったようである。参ったなぁ。この街で朝の9:10に、コンパクトフラッシュが入手できるだろうか?(考えるだけ、無駄である。[;^J^])ちょっと歩き回ってみると、徒歩5分ほどの場所にツタヤとダイソーが入っているビルがある。開店は10:00。このビルでコンパクトフラッシュが買える可能性は..極めて低い。1時間近いロスタイムという投資には見合わないであろう..
やめやめ。別に写真を撮りに来たわけではないのだ。その分、しっかり見ればいいのだ。(実際、カメラを持っていると、シャッターチャンスや撮影ポイントばかりが気になって、ちゃんと見たり経験したりできないことが、しばしばあるのだし。)野口英世青春館前のバス停に戻り、ハイカラさんに乗る。9:30、鶴ヶ城着。
若松城とも呼ばれる、実に美しい城である。(現在の天守閣は、再建されたもの。)少し前から降り始めた雨が、ここで本降りになる。ボランティアのガイドさんたちがいるのだが、ちょうど運よく、団体の予約の時間のずれなどがあってしばらく手すきになったガイドの方がいたので、天守閣周辺をマンツーマンで案内していただけた。10時からは予約が入っているということでお別れして、天守閣へ。かなり大規模なミュージアムになっており、ゆっくり見て回ると1時間以上はかかる。天守閣を降りて、城内をもう一度ざっと歩き回ってから、11:50のハイカラさんに乗る。
会津武家屋敷の停留所で降りて、まずは食事。ソースカツ丼を食べたかったのだが、丁度ご飯ものが切れたということなので、天麩羅蕎麦にする。会津武家屋敷は、結構見ごたえがあった。14:05にハイカラさんに乗り、14:15に飯盛山に着く。白虎隊の聖地である。墓などを巡ってから、本当はこれが目当てだった、会津さざえ堂。この奇妙な建造物の存在を最初に知ったのは、澁澤龍彦のエッセイだったか、それとも荒俣宏の著作だったか。塔内には階段がなく、DNAの二重螺旋のごときスロープの通路が、前半は上り、後半は下りという一筆書きの構造になっている。要するに、街中の立体駐車場みたいなものである(という要約でいいのか?[;^.^])実に面白い。スロープに沿って西国三十三観音像が安置されており、「参拝者はこのお堂をお参りすることで三十三観音参りができるという大変合理的」な建造物らしいのだが、そういう目的ならば、別にこのような奇怪な構造にする必要はそもそも無いのであって、私のような信仰心の無い者にとっては、「単にぐるぐると上がって下りるだけ」という、純粋階段ならぬ純粋スロープ?の遊戯性が、非常に興趣深く思われるのである。澁澤らを面白がらせたのも、同じ理由だろう。白虎隊記念館を見学し、16:23のハイカラさんで飯盛山を発つ。(この時点で、雨はほぼ上がっていた。)
16:40に昭和なつかし館着。骨董屋の2Fである。コンセプトとしては珍しくも無いものであるが、非常に良くできている。昭和30年代の町並みと屋内が、かなり狭い空間の中に実に見事に再現されている。わざわざこれだけのために会津若松まで来るほどの値打ちはないが、この街に来たら、見逃すべきではないスポットである。お薦め。
今日の夕食は、ペンションの奥さんに薦められていた田事(たごと)という店に決めていた。事前に地図も入手していたし、白虎隊記念館の人にも、昭和なつかし館のお姉さんにも、行き方を確認していた。(有名な店らしく、大概誰に聞いても知っているのだ。)..にも関わらず、迷った [/_;][;^.^]。昭和なつかし館から徒歩10分ほどのはずなのだが、何しろ既に真っ暗で、その付近のありとあらゆる目印が見えなくなっていたからである [;^J^]。もしかして今日は定休日で、だから見つけられないのじゃないか?と、焦ったが、なんとか無事に辿り着けた。17:23。
わっぱ飯が有名な店である。シラスわっぱ飯のセットに、冷酒も1本つける。前菜ともども、大変おいしゅうございました [^.^]。店を出たのは19時だが、実はここから会津若松駅まで徒歩10分少々ということを知らず(30分ぐらいかかるかと思っていた)、そのため却って予定が狂い、駅前で1時間弱、時間が余ってしまった。[;^J^]
これが猪苗代駅前だったら、全くどうにもならないところだが、この(相対的)大都会の会津若松ならなんとかなる [;^J^]。本屋もあるが..おお、そこの東横インのロビーには、PCがあるではないか! ..ということで、mixi日記を読んで時間をつぶして、20:11の便で猪苗代に帰る。あらかじめ電話で連絡しておいたので、ペンションのご主人が駅まで迎えに来てくださっており、20:50頃にペンション着。温泉風呂でゆっくりしてから、早めに寝る。
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