2006年07月03日:最近読んだ3冊 2006年07月04日:「ブラックムーン」 2006年07月05日:ミサイル乱射 2006年07月06日:歌劇「ノルマ」 2006年07月07日:ダンベルについて 2006年07月08日:夏オフ参加表明 2006年07月09日:「うつうつひでお日記」目次へ戻る 先週へ 次週へ
「SF画家加藤直之 美女・メカ・パワードスーツ」(加藤直之、ラピュータ)- 画集かと思って発注していたのだが、図版半分、文章半分の書籍であった。実に面白い。絵筆やエアブラシを使った2次元の制作と、パソコンを使った3DCGの制作の内実を、シームレスに伝えてくれる。それにやはりいまさらながらなんといっても、パワードスーツの格好良さは尋常ではない。バーサーカーも。
「黒い玉」(Thomas Owen、加藤尚宏訳、創元推理文庫)- 未知の作家の短編集を新刊で購入。これが実に拾いもの。ホラーと呼んでも「奇妙な味」と呼んでもよいが、19世紀末のルドンやクノップフらの素描を想起させる、モノクロームの幻想が心地よい。特選が「黒い玉」。佳作が「父と娘」「染み」「鼠のカヴァール」。他、「公園」「亡霊への憐れみ」「売り別荘」「鉄格子の門」「バビロン博士の来訪」「蝋人形」「旅の男」「謎の情報提供者」など。
「宗教地獄絵 残虐地獄絵」(吉田八岑、田中雅志、大和書房)- これは失敗 [;^J^]。先日の上京時に神保町の三省堂で買ってきたのだが、もっとちゃんと立ち読みしてからにすれば良かった。各地各国各時代に描かれた地獄絵図のコレクションを期待したのだが、薄味すぎて物足りない。知ってる作品ばかりだし。まぁこの分量では仕方がないか。ざっと見渡すには手頃かも知れない..が、所有し続ける意義を感じられない。私としては比較的珍しいことだが、手放すかも知れない。
目次へ戻るBS/CSから録り溜めておきながら未見の映画の本数が、既にして半端ではない [;^J^]。一体、何をやっておるのだ、この私は。まぁ、再生することを前提としない「参照用に手元に置いておく」録画も、結構あるんだけどね。(一連のゴジラシリーズとか。)
というわけで、いつ録画したのか忘れたが、「ブラックムーン」を観る。監督・脚本:ルイ・マルの、1975年作品。
えーと..なんじゃこりゃ [;^J^]。男と女が戦争をしている世界での、とある館に彷徨いこんだ若い女の一夜の体験。寝たきりの老婆とか裸の子供たちとか。「トリスタンとイゾルデ」とか。会話がほとんどない..というか、意志の疎通が成立していない。
まぁ、意味なんか考えずに、頽廃的な幻想美(ただし薄味)を味わえばよいのだろう。その意味では時間つぶしに好適な「邪魔にならない」映画である。DVD−RAMだが、消すことはあるまい。いつかそのうちまた観るかも知れないし。
目次へ戻る北朝鮮には、もうこれしかカードが無いのである。これを封じたら(封じられたら)東アジアのただの最貧国なのである。誰にも相手にしてもらえないのである。
もちろん、北朝鮮が崩壊したら困る国もあるのであって、たとえば万一そのような事態に至れば、中国には数十万人(以上?)の難民がなだれ込むであろうとされている。だから、中国は北朝鮮を懸命に支えているのだが..「その程度のアドオンがあったところで、中国の人口に比べたら誤差範囲だろ」と言いたくなるが、これを言ってしまうと日中関係がさらに悪化するので、ここだけの話にしておいてください。[;_ _][;^J^]
目次へ戻るリハビリ後、昼食は「ナポリ」で窯焼きピザ。まぁまぁかな。
徒歩でアクトシティ大ホールへ。所要時間40分。バスを使う方が多分早いのだが、バス停での待ち時間を考えると、5分程度しか変わらないはず。180円には見合わない。というわけで、バスの利用頻度がめっきり少なくなってしまったのであった。
ベッリーニ歌劇場の公演。歌劇「ノルマ」である。ジュリアーノ・カレッラ指揮、ワルター・パリアーロ演出、ベッリーニ大劇場管弦楽団、合唱団。ノルマ役はディミトラ・テオドッシュウ。
素晴らしい。何よりもまず、音楽。とにかくメロディーの美しさが尋常ではないのだ。オーケストラの書法は確かに単純なのだが、旋律の美しさがそれを補ってあまりある。演出にも好感がもてる。基本的には伝統的な(というかト書きどおりの)設定で、そこにモダンな味付けが(少しだけ)されている。私を保守的と笑わば笑え、オペラの演出はこの方向性がベストだと思っている。舞台を、現代や未来や宇宙空間に置き換えた演出も、悪くはない。実は私も好きである。しかしそれは所詮は「セカンドチョイス」なのである。
ノルマ役の高域に今ひとつの余裕があれば、と思わないでもなかったが、概して声楽陣も好演。満足して会場を後にした。帰宅はバスで。
目次へ戻る左肩の調子はかなり良くなってきたが、もちろん完治はしていない。五十肩症状なので、3ヶ月以上かかるのが普通。焦りは禁物である。
湿布も貼っているし、薬も飲んでいる。週に3回はリハビリに通って、マッサージ、マイクロ波、低周波を施しているが、これらは実は全て「補助」に過ぎない。あくまでも「運動(ストレッチ)」で直すのである。前屈みになって、左腕を自重でぶら下げて内回し、外回しするのが基本。このとき、2Kg程度のものを持つこともある。あとは、横になって左腕を後方にゆっくりと投げ上げたり、立って、左腕を延ばして左手で右肩の後ろを触ったり。一番きついのが「背中洗い運動」で、タオルで背中を洗う要領で左腕を下にして右腕で引っ張り上げる。これが上がらない。[;^J^]
これらの運動のほかに、先生に「ダンベルを使った筋トレもすると良いですよ」と薦められたので、2週間前にジャスコで買ってきたダンベル(2.5Kg)を使って、TVやDVDを観る間にプッシュアップしたりしている。
これを始めてから、随分肩が動くようになったのだが..しかし危険だとも思った。つまり、「つい、やりすぎてしまう」のである。ダンベルはクセになる。やっていると適度な疲労が心地よいし、やればやるだけ動くようになる(やっている間にどんどんほぐれてくる)ので、どんどんやってしまうのだ。しかしそのように「励んだ」翌朝は、痛みが酷くなっていたりするのである。焦らない、焦らない。少しずつ、少しずつ。
目次へ戻る忘れてた [;^J^]。まずは例年どおり「マロウドイン赤坂」に(楽天経由で)予約をとり、参加表明の部屋に参加表明をアップする。(ニフのパソコン通信サービスは終了しているので、ネット上である。「部屋」というより「ページ」と呼ぶべきなのかなぁ。それは少し違うなぁ。)私は今年は全くアクティブでないが、とにかく期待されているだけのことはしなくては。
目次へ戻るアマゾンに発注していた「うつうつひでお日記」(吾妻ひでお、角川書店)が、玄関前に届いていた。郵便ポストに入らなかったという事情はわかりますが、ちょっといかがなものか > 佐川。さらに、この書籍の体裁が、大ヒットした「失踪日記」(イーストプレス)に「とても良く似ている」のも、ちょっといかがなものか > 角川。[;^.^]
データベースに入力する前に、まずはもちろんざっと読み、次に初出誌(からの切り抜き)と照合するのだが..愕然。最終話(第九話)を初出誌(コンプエース VOL.6)で読んでいない! 切り抜きが無い! 買い忘れていた!
照合どころではない。なんということだ。1992年に吾妻ひでお著作リストの初版を公開して以来の不祥事である。誇張ではなしに動顛した。すぐに角川のホームページにアクセスしたのだが..品切れらしい。ヤフオクだ。出品されている。おお、ジャストタイミング、終了時刻は4時間後である。則入札!
本当に角川で品切れなのかどうか落ち着いて調べるとか、ヤフオクよりももっと廉く買えるかも知れないネット古書店を検索するとか、普段は当たり前にやれている基本動作を全てすっ飛ばしてしまったことに気がついたのは、無事に(やや高めで)落札してからのことであった。いかに慌てていたかが偲ばれようというものである。[;^.^]
当たり前だが、普通の人はこんなことをしなくていいです、というか、する意味がありません。「雑誌は買わなかったけど単行本に収録されてラッキー! 雑誌代が助かった!」、と、素直に喜びなさい。[;^J^]
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Jul 13 2006
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