*2003年04月14日:先人の知恵
*2003年04月15日:宴(うたげ)の終わり
*2003年04月16日:眼鏡を割る
*2003年04月17日:眼鏡を作る
*2003年04月18日:眼鏡を買う
*2003年04月19日:「吼えろペン 7」「猫田一金五郎の冒険」
*2003年04月20日:「斜め屋敷の犯罪」
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*2003年04月14日:先人の知恵


 10年くらい昔のことになるかな。職場の先輩のYさんから、ある意味「究極の」メール整理法を教わったことがある。

 当時のメール環境は、UNIX上のmhであった。(実は私も職場では、未だにmh@UNIXであるのだが。)..で、Yさん流の極意というのは..「いっさいrmm(削除)しない!」「refile(フォルダへの分類)もしない!」、というものである。つまり、ただひとつのフォルダ(inbox)に、受信したメールが「全て」、時系列に堆積しているだけなのである。「これが、一番便利だ」、というのである。

 確かに、そのとおりなのである。フラットな構造(というか「無構造」)に優るものは無い。mhには強力な「pick」コマンドがあるので、フォルダ分け(分類)などしなくても、かなり柔軟な検索が出来るし、それにそもそもUNIXなのだから、「grep」を筆頭に、強力な検索コマンドが幾らでもある。これらを存分に(かつ「簡単に」)摘要するには、単一のフォルダに全てのメールが存在する方が、望ましいのである。(無論、「find」コマンドを使えば、フラットでない階層的フォルダ構造に対しても、同様な検索コマンドを摘要できるのだが。)「rmmしない」理由もまた、自明であろう。「重要な情報を間違えて消す」可能性を潰しておくに越したことは、無いのである。

 ..但し、これは間違いなく「古い知恵」である。こんにちの「スパム黄金時代」には、適用しがたい。また、Yさんの「極意」にはもうひとつ、「一見して明らかな誤字脱字はいちいち直さない」、というのもあり、これも実に合理的であるのだが、(直している時間が勿体ないではないか、)重要なキーワードをミスタイプした場合は、やはり直すべきだと思う。さもないと、上述の「強力な検索コマンド群」による検索にも引っかからないわけだから..

 「先人の知恵」は、確かにしばしば「目鱗」である..が、時代を越えて通用する知恵としない知恵があるのもまた、事実。それを識別する「知恵」(「メタ知恵」と命名しよう)こそが、われわれには必要なのである。

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*2003年04月15日:宴(うたげ)の終わり


 ニフのFELMIという(電子楽器関係の)フォーラムが、閉鎖になる。私はほぼ完全なROMで、過去数年間で1〜2回書き込んだことがあったかどうか..程度なので、別になんら感慨は無い。ま、薄情なものである。

 ちと問題にしたいのは、このフォーラムの「散り際」である。書き込み可能なのは4月11日まで、ということで、有終の美を飾るべく(会員たちが想い出話に花を咲かせる)特設会議室も設けた。そして、さあ、幕切れだ!、とばかりに、会員たちが「最終日」(4月11日)に向かって、その会議室に書き込み続け、盛り上がり続けたところまでは良かったのだが..

 ..その翌日になっても、まだ「書き込み可能」だったのである..てゆーか、今日(15日)になっても、まだ「書き込み可能」なのである。「まだ、書けるみたいですね..」、と、ポツポツと書き込みが続いているのだが..こういうのは、いけません。運営側としては「サービス」のつもりなのかも知れないが、終わらせるときはスパッと終わらせなくちゃだめっ!! 祭りなんだから..最後の最後で盛り下げて、どーすんの。

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*2003年04月16日:眼鏡を割る


 今夜は部署(部署外の関係者も含む)の宴会である。「MC−909」及び「Fantom−S/Fantom−S88」という素晴らしい新製品群を、無事にリリースできたからこそである。

 宴会場所までは、会社からバスで送迎。つまり(深夜に)酔っぱらって会社に帰ってくることになるので、そこから自宅までの移動方法が問題になる。無論、数年前に私の「解」は固まっており、すなわち、この場合は車に毛布を搭載しておく。酔っぱらって会社に(バスで)帰ったあとは、酔いが醒めるまで、駐車場の車の中で寝てればよいのだ。

 ..という、完璧な準備をして、出勤。終業後、バスで宴会場所の「けやき」に移動。飲み放題..

 ..というわけで、ラスト30分くらいの記憶が無いこと自体は、全く、やむを得ない [;_ _][;^.^] ..のだが、どのタイミングで目を醒ましたか、というと、会社に戻ったバスから降りたあとで、「転んだ」時点である..ま、たまには、そういうこともあろうかとは思うが..転び方が問題で、(目撃者の証言に依れば)「顔面から着地した」らしいのである。つまり「受け身を取る(というか、手を前に出す)」機能が、失われていたわけだ。[;_ _][;_ _][;^.^]

 んでまぁ、そこまでは良いとして、予定どおり車の中で寝て、3時頃に目が覚めてみると..眼鏡の左側のレンズが無い..ポケットには、まっぷたつに割れたレンズが入っている..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]..

 既に(多分)完全にアルコールは抜けているので、素速く情勢判断。この状況で、明日(というか今日)仕事をするわけにはいかない。私の左目の裸眼視力は(右目も似たようなものであるが)0.005位?(有意な数字が出せない、測定限界以下)であるので、これでは全く仕事にならない。つまり、自宅にコンタクトレンズを取りに帰らなくてはならない。要するに、運転しなくてはならない..であれば、チャンスは今しか無い! 他にほとんど全く車が走っていない、この時間帯にしか!

 ..この判断は、全く正しかった。通常30分(深夜など、すいていれば20分以下、朝のラッシュアワーなど、混んでいれば50分)の帰路に、たっぷり1時間以上かかった。なぜなら、(左目を閉じて)片目で運転していたからである。これは恐かった。良い子(かも知れない)あなたは、絶対に真似をしてはいけない。「距離感が掴めない」ことは自明であろうが、それ故に「キープレフトが難しい」のである。早い話、どうしてもセンターラインを踏んでしまうのだ。恐怖である。前にも後ろにも対向車線にも、全く車がいない時刻でなければ出来ない、危険運転行為であった..[;_ _][;_ _][;_ _][;_ _]

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*2003年04月17日:眼鏡を作る


 とにもかくにも4時過ぎに無事に帰宅。割れたレンズで顔に傷をつけていないかどうか、洗面所で確認..レンズでは傷をつけていなかったが、フレームから地面に着地したようで、フレームを支えている両目の間の部分を損傷している..てゆーか、フレームと顔面が血糊で癒着していたぞ、こらっ [;^.^]..さらに、前髪に隠れていて判らなかったのだが、額に見事な向こう傷が..[;^.^]

 ..ま、いずれにしても軽傷なので、2時間ほど眠ってから、コンタクトレンズを入れて出勤。(年に4〜5回しか使わないので、メンテ状況が不安なレンズ..大体、これを作ったのは、15年以上昔じゃなかろうか?)

 会社の向かい(徒歩1分)に眼鏡屋(メガネワールド)があるのは、ラッキーであった。昼休みだけではさすがに時間が足りなかったので、終業後に1時間少々かけて、新しい眼鏡を誂える。視力を測定してみたところ、10年前からの度数の悪化はほとんど認められなかった。その意味では、以前の眼鏡はまだまだ使えたわけで、惜しいっちゃー惜しいが、そもそも9年前に作った眼鏡であって、ほのかに黄色く変色しており、(「色眼鏡をかけているんですか?」、と、訊かれることすらしばしばあった、)表面も擦り傷だらけだったので、いい加減に作り直す頃合いではあったのだよ。

 フレーム自体は錆びもなく、まだ使えそうなのだが、10年選手の金属製品は、いつダメになるか予想がつかない、とのことなので、これも買い直す。シンプルなデザインの、形状記憶合金の奴にした。

 レンズの在庫が無かったので、受け取りは明日になる。

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*2003年04月18日:眼鏡を買う


 コンタクトレンズを入れて出勤。残業時間に、メガネワールドに眼鏡を受け取りに行く。心機一転、て感じ?..にしても、新調した眼鏡を装着して職場に戻っただけで、どうしてウケるかなぁ..[;^.^]

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*2003年04月19日:「吼えろペン 7」「猫田一金五郎の冒険」


 今日も今日とて、休日出勤。

 帰路、行き付けの書店で「吼えろペン 7」(島本和彦、サンデーコミックス)と「猫田一金五郎の冒険」(とり・みき、メフィストコミックス、講談社)を“発見”して、購入する。

 “発見”すること自体、おかしい。私は常々、翌月に発売されるコミックスをチェックして、手帳にメモしているのだから..つまり、先月は、その作業を怠っていた(忘れていた)というわけだ。そこまで気が回らなかったほど忙しかったことの証左である。

 いずれも、傑作。大体、私が廃墟通信で(新作に)言及している漫画家は、不見転(みずてん)でブランド買いしても全く問題がない(スカを掴む可能性が極端に低い)ので、私を信用して、あなたもさっさと買ってきなさい。

 しかし..「猫田一金五郎の冒険」には驚いた。表紙はまともだったので油断したのだが..本文ページの角にRがついている(角が丸い)書籍なんぞ、ひさびさに見たわい [;^J^]..つーか、私の蔵書にこんなのあったか? 角に指がひっかからないので、ビミョーにめくりにくい。[;^J^]

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*2003年04月20日:「斜め屋敷の犯罪」


 まず、この程度のことは、「業務上知り得た秘密」には相当しない、と、前もって釘を刺しておく。

 私の勤務先の工場の勤務先のフロアの平面図は、いささか奇妙である..というか、結果的に奇妙になってしまった。どこの会社でもあることだと思うが、組織変更が繰り返され、その「新組織」にあわせて、パーテーションだの壁の配置だのの変更が繰り返された挙げ句、意味不明な通路(突然、いきどまりになったりする)や意味不明な小部屋や、どう考えても不合理な取り付けられ方をしたドアなどがある。まぁ、「迷宮」というほどのものではないが..廃墟趣味どうよう迷宮趣味も嗜む私としては、そこそこ快適な職場環境なのである。[;^J^]

 さて、上述の「意味不明な通路」なのだが..先日、先輩社員に説明を受けて、目から鱗が落ちたのであった。そもそもこのフロアには「メインストリート」があるのだが、その「裏側」に相当する部分に、妙なドアがいくつかある。その存在理由である。昔々、この工場(のこのフロア)が作られた頃、このあたりにいたのは「試作品」をつくる部署であった。そして「試作品」を運ぶ時は、けっして「メインストリート」を通ってはならない、というのが、当時のその部署のボスの主張であった。(理由は自明であろう。最高機密だからである。「メインストリート」は、まだその「機密」に触れるべきではない営業系の社員や出入り業者、社外からの来客も通る可能性があるからである。)従って、「メインストリート」を通らずに、このフロアの端から端まで移動する手段がなければならない..

 「..ということであったのさ..」..と、この話を教えてくれた先輩社員は、平面図上、今では塞がれている通路や壁の上に、一本の直線を引いて見せてくれた..と、なんと驚くべきことに、確かに「裏通路」が、そこに出現したのである! 「補助線1本」で現出する異世界! この時わたしが直ちに想起したのは、島田荘司の「斜め屋敷の犯罪」! あの、兇器の突入経路が巧妙に隠された見取り図なのであった!

 (今夜の話題は、昨夜取りあげた「猫田一金五郎の冒険」(とり・みき)所収の「斜めすぎる屋敷の犯罪」つながりである。こういうのを、巧妙な伏線と呼ぶ。)

 今日も今日とて、休日出勤..明朝、プログラムリリースだというのに、まだ危険なバグが残っている。徹夜になるかな..

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Apr 26 2003 
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