2001年04月09日:ハープのグリッサンドに挑む 2001年04月10日:車に対症療法 2001年04月11日:「超艦不死身」、発見! 2001年04月12日:倉田わたるの電子レンジの法則 2001年04月13日:「超艦不死身」よ、眠れ 2001年04月14日:マーラーオフの準備 2001年04月15日:愚者の楽園目次へ戻る 先週へ 次週へ
昨日あたりから、車がエンストしがちになってしまった。エンストといっても深刻なものではなく、キーを回せば確実に一発で再起動するのだが..原因がわからん。止まる直前に、バッテリーアラームがヒクヒクと断末魔するところを見ると、バッテリーがオシャカになりかけてるのか? この前交換したのは1年9ヶ月前で、この間の走行距離が、1万6千キロ。まだ寿命と言うほどのことは無いと思うのだが..
..とかしているうちに、左折時に一時停止してしまうのは、まだ可愛いとして(可愛くない [;^J^])、ついに、交差点を右折している途中でエンスト&ハンドルロック、という大技をかけられてしまった。危険である。早急に対応しなくては。バッテリー交換だけでいいのか?
帰宅してから、マーラーオフの仕込み。
4/29に、ニフのFCLAの「マーラーオフ」が開催される。参加メンバーも幹事の顔ぶれも「お気楽オフ」に似ているが、厳密には「お気楽オフ」では無い。「マーラーにおける、歌と管弦楽の出会い」をコンセプトに、歌付き交響曲と管弦楽伴奏付き歌曲を取りあげる。(「合唱付き」ではないことに注意。)
曲目は、「さすらう若人の歌」、「子供の不思議な角笛」抜粋、「交響曲第4番」、そして、「大地の歌」である。さすがに、いつものお気楽オフのような、「午前から午後にかけてリハ、午後から夕方にかけて本番」、というスケジュールでは、曲にならない恐れがあるので、FCLAのオフとしては異例のことであるが、前日(4/28)にもリハが行われる。
私の使命は、もちろん、シンセサイザーを持参することである。今回、シンセサイザーに要求されているパートは、ハープ×2、タムタム(銅羅)、チェレスタ。それと、一部の特殊な打楽器が手配出来ない可能性があるので、保険として、その音も仕込んでおく。同時に奏されるのは、最大でも3パートであるし、格別なことは何も無い。これだけでは工夫が無さ過ぎるのて、初の試みとして、ハープのフラジオレット音も、ちゃんと作っておくことにする。(これまでのFCLAオフでは、この件についてはシカトしていたのである [;^J^]。)..が、これもさほど難しくはないだろう..
..とまぁ、甘く考えていたのであるが、今朝の4時になって、「ハープのグリッサンドをシミュレートしてもらえまいか」、というリクエストが飛び込んできた。
大多数の読者はハープの構造を知らないだろうし、実は私も正確な説明は出来ないのだが、大概の人が(漠然と)思いこんでいるような、「低い音(弦)から高い音(弦)まで、順番に並んでいる」、などという、単純なものでは無いのだ。
私の知識も、「標準音楽辞典」で調べただけの付け焼き刃なのだが..基本的に、ハープの弦は(ピアノでいうところの)「白鍵」のみ。そして音階の各音(各弦)を(全オクターブに渡って)独立に、ペダル操作で、プラスマイナス半音シフトできる..この機構によって、あの、ハープならではの、きらめくようなグリッサンドが実現出来るのである..と、私は理解した。
これを、私のシンセサイザー(XP−50)で、どうやって実現するか。
まさに、ハープのこの仕組みをシミュレートするのにうってつけ、と思われる「スケールチューン」という機能があるのだが..これは、可変範囲が、「プラスマイナス半音」に届かないのである。(もともと、「純正調」などを実現するための機構なのだ。)これでは、使えない..
「リズムセットを使えばいい」、という同僚のサジェスチョンに、目から鱗が落ちた。以下、あまりにこの機種固有の話題なので、簡単に済ませるが、「リズムセットの各インスト(楽器)にハープ音をアサインし、ピッチはシステムエクスクルーシブ群で切り替える。システムエクスクルーシブのセットはRPSのパターンに仕込み、送出しわける」、というテクニックである。実験の結果、切り替え時間約1秒で、鍵盤の「調律」を自在に切り替えられることを確認した。
はっきりいって、実に面白い! いい気になって、グリッサンドをしまくったあげく..バンドエイド。[;^J^]
目次へ戻る車は、30分に3回は止まるようになってしまった。行き付けの車用品店Mで診てもらったところ、これはバッテリーの問題ではなく、恐らくエンジンのトラブルだ、とのこと。
そうと判ってしまうと、恐くて乗っていられない。ディーラーのT商会に電話したが、今は代車が無い..それでも、応急処置は取れるだろう、とのことなので、30分かけて(2〜3回、止まりつつ)運び込んだ。対症療法(アイドリング時の回転数の底上げ..だったかな)のみ行い、しばらく様子を見ることに。
昨夜は、グリッサンド機構の仕込みだけで手一杯だった。マーラーオフの4曲の鍵盤パート(ハープ、チェレスタ)と打楽器パート(タムタム、Ruthe)の譜読みは、今夜に持ち越していたのだが、これもひととおり終わらせた。大きな問題は無さそうだ。
O舎に発注した「モンスターブック」(ヴァン・ヴォークト、河出文庫)が、送られてこない。これは、抽選ではずれたのかも知れないな。仕方がない。ぼちぼち、EasySeek に登録するか。
目次へ戻るN書店から届いた目録を休憩時間にチェックしていて、飛び上がってしまった!
「超艦不死身」(中沢啓治、「少年」1968年2月号付録)が出ている! ついに見つかった! 即、電話注文で押さえる!(N書店の目録からの発注は、これまでは抽選だったのだが、今号から、先着順にシステムが変わったのである。)
この作品の話題に入る前に、まず、「先着順」問題について、ひとくさり述べておこう。
ネット外の(ペーパーウェアの)古書目録の場合、締め切りを設けて抽選、というパターンの方が、多数派である。対して、ネット古書店の場合、ほとんど全てが先着順だ。これは、それぞれもっともな理由がある。書店側としては、サクサク在庫を掃きたいに違いなく、先着順で処理できるに越したことは無いのである。しかし、古書目録を郵送する、というシステムでは、それが届くまでのタイムラグに大きな開きが発生することは避けられず、結果として、先着順にすると、とても「不公平」なことになってしまうのである。かつて、3軒茶屋の2階のマンガ屋が、古書目録からの発注を「先着順」に切り替えて、すぐにそれを撤回した(抽選制に戻した)のは、この理由による。(苦情が殺到したらしい。)
これに対して、インターネットの場合、地域によるタイムラグの不公平は生じない。目録が更新されれば、ただちに日本中(世界中)から、それにアクセス出来る。従って、「公平を期す」ための「抽選」は、不要なのである。それでも、ごく一部の、限られた人しかインターネットに接続できなかった頃には、(信じようと信じまいと、そういう時代があったのだ、)その「インターネットなら先着順」というシステムは、ネットユーザーに特権を与える、それはそれで不公平なシステムと言われかねなかったのだが..もはやそんな時代ではない。その理由から、3軒茶屋の2階のマンガ屋が運営しているネット古書店は、先着順である。(それに対して、同じ3軒茶屋の2階のマンガ屋でも、郵送版目録の方は、今でも抽選制だ。)
さて、N書店は、「郵送だが先着順」というシステムに、敢えて切り替えた。(理由はもちろん、工数削減である。)これがどう評価されるか、楽しみである。実際、発注する立場から言えば、先着順、というのは、話が早いというメリットがあるのだ。(休憩時間に)電話して、その場で当落が判るから、仮に、先に他人にかっさらわれていたとしても、すぐに次のアクションが取れるのである。(..まぁ、今回は、素速く確保出来たから、こんなことを(いい気分で)言ってられるのかも知れませんけどね。)
閑話休題。
「超艦不死身」は、少なくともわたくし的には、「幻の傑作」なのである。その後、何かの単行本に収録されたかどうかまでは調べていないが..恐らく、歴史に埋もれてしまった作品なのだ。
もちろん、太平洋戦争における、日本軍の秘密兵器である。地下ドックで建造されていた「不死身」が完成し、乗員が全員乗り込んだあと、その洞窟には水が満たされた。(つまり、この「不死身」は、潜水艦にもなるのだ。)そして、「不死身」の外側に残された作業員たちは、全員、溺死した。無論、秘密を守るためである。この、「不死身」の周囲に溺死者たちが渦巻いて漂っているシーンが、実に印象的だった。このあとの具体的な「不死身」の戦歴の記憶は曖昧なのだが、確か、甲板の下に飛行場があり、艦載機が船首から飛び出すのである。とにかく、実にかっこいいメカだった。結末は、全く記憶に無いが..ううう、届くのが楽しみだなぁ。
帰宅したら、O舎から、「モンスターブック」が、届いていた。[^O^]
今日のところは読んでいる暇が無いので、先にあとがきにだけ目を通したが..どうも、変だ。これは、翻訳教室の共同制作みたいなものなのか? また、このあとがきによると、どう読んでも「独自に編んだアンソロジー」であるが、私が仕入れた情報によると、これは、ヴァン・ヴォークトのエージェントであるフォレスト・J・アッカーマンが編んだ「Monsters」(1965)というテーマアンソロジーから、「怪物」と「野獣の地下牢」を除いて訳出したものなのである。
..というあたりが気に入らないが、東洋的な龍の表紙が、なかなかハイセンスなので、よしとするか。
目次へ戻るカップを置く位置に関わらず、牛乳や酒の量に関わらず、加熱時間にも関わらず..
..必ず、カップは一番奥で止まる。
目次へ戻る「超艦不死身」が、届いた。
..記憶の美化作用を、改めて痛感することになった..仕方がない..(これは、子ども時代に読んだ本を再読する際の、避けられないリスクなのである。)
もしもあなたが、この作品を読んだことが無いのならば..悪いことは言わない。無理して買うほどのことは無い。時の流れに朽ち果てた作品には、それだけの理由があるのだ。(もっとも、私自身は、今回投入した3千円を、惜しいとは思っていない。5千円でも、惜しくは無かったと思っている。)
4年前に、マリー・セレステ号状態のまま突如閉店し、そのまま屍を晒し続けていた、富塚町の館山寺街道沿いの「養老の瀧」が、ついに取り壊されていた。この廃墟が、立ち腐れ、朽ち果てて行く姿を愛でるのが、私の楽しみのひとつだったのだが..まぁ、仕方がない。世間的には許容されない美学かも知れないし。[;^J^]
目次へ戻る朝っぱらから、ジャック・ダニエルのホットミルク割りで極楽しながら、ひととおりの譜読みは済ませてあったマーラーオフの4曲について、精密なパート割りを行なう。XP−50に補助鍵盤を2台接続するのだが、ハープのグリッサンド奏法が出来るのはXP−50本体だけであり、そこのやりくりが少し面倒である。また、ハープパートプレイヤーに、この「ハープ調律」の切り替えをさせるのは、リスキーである。私が横から手を出して切り替える方が安全だ。「大地の歌」のラストのチェレスタパートは、このまま行くと、私が担当することになるかな?
三波春男、逝去。
目次へ戻るあー、もぅ! [;-_-]
来週は、人間ドックの再検査で2日休むので、仕事を貯金しておくために休日出勤したのだが..アホみたいなメールが会社のアカウントに溜まっていた。
そもそもの発端は、Tというソフトメーカーからの、ユーザー宛の同報メールである。(私自身は、そのソフトのユーザーでは無いのだが、部署で何本か購入しており、ソフト管理担当者である私が、この類のサポートメールの窓口になっているのである。)
そのメールは、
From: webmaster@i****user.net
To: i****@t*****.co.jp
..で発送されていた。(i**** は、このソフトの名前である。)これで私(というか、私の部署のソフト管理者のアカウント)に届いたのは、Tで、i**** に登録ユーザーのアカウント群がエイリアスされているのか、あるいは、i****@t*****.co.jp はダミーで、登録ユーザー群は Bcc: されているのであろう。どちらも良くやることである。それはそれでいい..が、このメールにまともに返信した馬鹿がいた。
当然のように、私を含む全員に、その返信が届いた。そしてこの「間違いメール」にまた、「何かの間違いではありませんか?」と返信した馬鹿がいた。
..あとは、これの連鎖である。
なんという愚か者共だろう! もちろん、最初に、
Reply-To: webmaster@i****user.net
..をつけずに送信したTが悪い。しかし、何も考えずに返信し続けた馬鹿共は、もっと悪い。それは何故か。自分が送信するメールの、To:、Cc: を見ていないからである。見ていれば、そのまま送信したはずが無い。最初に、To: i****@t*****.co.jp で自分宛に届いた以上、自分が To:(または Cc:)i****@t*****.co.jp で送信すれば、自分を含む関係者全員に送信されることは、火を見るよりも明らかではないか。To:、Cc: を確認せずに送信するなど、下の下である。
そうではなくて、ヘッダ(To:、Cc:)を見るだけは見たが、それの意味するところが理解出来ずに送信したのだとすると..これは、さらに悪い。(下の下の下である。)メールシステムを使うための、最低限の知識を持ち合わせていない。これが自動車の運転ならば、免停ではなく、免許取り消しである。
実際、似たような文面の「間違いメール」の増殖に驚いた、とあるユーザーが、「SPAM ではありませんか? 徹底的な原因究明を!」、というメールをまた、全員にばらまいていやがった..徹底的に究明しなけりゃならんのは、お前のアホさ加減なんだよ、この間抜け!..一体全体、どうやってアカウントを取得できたんだ?
..答え:PCを買ったら、只で付いてきたから。(厳密には違うが、事実上、こんなもんである。)
..悪夢である。これが、「夢のIT社会」の実相なのだ。
明日は胃カメラ。今夜は、「21時を過ぎたら、飲食厳禁!」なので、制限時間ギリギリまで、市内某所(贔屓のクラブ)で痛飲する。とにかく21時までに、一晩分を飲み溜めておかなければならないので、大変なのである。(← 馬鹿。[;^J^])
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