第2巻 第2章 ふたつの心フランツ王子の国(ゴールドランド)に連れかえられた白鳥(サファイア)は、中庭の泉水に放される。敵国の平民の娘に血道を上げておらずに、しかるべき王家の姫をめとれ、と叔父のシャネル公爵に非難され、意志を通しきれないであろう自分の不甲斐なさが情けないフランツ。自分の正体を王子に知らせることが出来ない、白鳥=サファイアの悲しみ。
そこへやって来たのが、傷だらけのチンク。石切り場からサファイアとフランツを逃がす際、ナイロン卿たちに捕まって痛めつけられたのである。白鳥の姿なら、かえって悪人たちに見つからずに安心だと、チンクはサファイアを励ます。
窓の外から城内をうかがう白鳥=サファイアは、隣国のシルバーランドに土地を持つ、デビル伯爵夫人となのる女性が、亜麻色の髪の乙女を公爵と王子に引き合わせるのを目撃する。言うまでもなく、ヘル夫人とヘケートである。夫人は宝石の山で伯爵の心を捉え、伯爵は王子が見初めた娘は(大金持ちの)伯爵夫人の娘だったのだ、と、大喜びである。しかし王子は、彼女が本物らしくないことに疑問を持つ。そこに白鳥=サファイアが飛び込み、王子に真相を訴えるが、もちろん白鳥の鳴声では人間には言葉が通じない。ヘル夫人の従者たちが白鳥を捉え、夫人の催眠術で、王子はエンゲージリングをはめようとする。
間一髪、チンクが駆け込んで来て、夫人らの魔法を破る。すなわち宝石の山は土塊に、従者は虫けらに。そしてヘル夫人は悪魔の正体を現わす。それは巨大な竜であった。暴れる竜を前に、チンクは力を貸してくれと、天の父に祈る。すると天上から、雷撃が! 散々に痛めつけられた魔女は、ヘケートとともに逃げ出す。(ヘケートは最初からまるでやる気がなかったが。[;^J^])
そしてサファイアにかけられた魔法も、解けていた。サファイアは王子の姿に戻った。サファイア王子を仇敵と怨む王子の前でである。王子はサファイアを牢に入れ、亜麻色の髪の乙女をどこに隠したのか、詰問する。無論、答えられる訳がない。ならばお前をナイロン卿に引き渡すまでだ、と、牢を閉じ、ナイロン卿へ使いをやる王子。ひとりになったサファイアは、泣き崩れる。
ここではサファイアは、話の進行上、王子の姿に戻る必要があるため、少年の身なりをしている。すなわち半ズボンともミニスカートともブルマーとも見えるものを身に付けているのだが、これが実に色っぽい。[;^J^] 泣き崩れるシーンなど、ちょっとどぎまぎするほどである。
サファイアの変装を見破れぬフランツ王子は、どうしてサファイア王子は亜麻色の髪の乙女に似ているのだろう、と、不思議に思うばかり。チンクは牢番から鍵を奪って、サファイアを牢から脱出させる。小舟で堀に漕ぎだすふたり..
第2巻 第3章 石になった王妃川を下るサファイアとチンクは、ナイロン卿一行に発見される。好機なりとサファイアを殺そうとする、ナイロン卿一行。しかし弓矢も剣も、サファイアには全く通用せず、追い詰められたナイロン卿の喉に、サファイアの剣先が突きつけられる。
その時、見物しているチンクの耳に、天の父からの声が届き、サファイアから男の子の心を持ち帰る、という、任務を思い出させる。それがすめば、チンクは天使として、天国へ帰れるのである。不承不承、サファイアから男の心を抜き取ったチンク。するとサファイアはたちまち力が抜け、形勢は逆転し、ナイロン卿に追い詰められる。それを見たチンクは、父の制止を振り切って地上に戻り、男の子の心をサファイアに戻す。力が蘇ったサファイアは、ナイロン卿の鼻に一撃見舞うと、チンクを連れてその場を馬で脱出し、母がまだ閉じ込められているままの棺桶塔へ、救出に向かう。
天国に戻りそこなったチンクは、目に涙を浮かべている。彼は自分がどうすればいいのか、何を望んでいるのか、判らないのである。事情を知らぬサファイアには、チンクの涙の理由が判らない。
「ね、サファイアさまっ 男の子になるのと女の子と、どっちがいいの?」
「そうね……あたしの気持ちは……」棺桶塔は火に包まれていた! サファイアは飛び込むが、母の姿を見つけられない。チンクが鼠たちから聞き出したところによると、兵士たちが塔に火を放ち、王妃と牢番のガマーを連れ出したのである。ジュラルミン大公の差し金である。彼らが連れて行かれた先は、海蛇島。そこは恐ろしい怪獣の島であり、人間は生きて戻ることはできないとされているのだ。すぐに救出に向かわなければ! 鼠たちが隠しておいた、リボンの騎士のコスチュームを身に着け、サファイアは王妃たちの後を追う!
王妃とガマーは、ジュラルミン大公の手下たちに、海蛇島に置き去りにされる。その対岸に辿りついたサファイアとチンクは、ボートで海を渡ろうとするが、そこに現われたのが、魔女・ヘル夫人!
第2巻 第4章 海賊ブラッド船長海蛇島ではヘル夫人の眷族たちが、王妃の生き血をすすろうと待っているのだ、母を救いたければ女の子の心をよこせ、と迫る、ヘル夫人。しかし彼女はチンクが苦手で、チンクに気圧されて逃げてしまう。これはチンクが天使だからであるが、それだけでもないようだ。
「チンクちゃん、ありがと……強いのね」
「悪魔ってやつはね、人間がこわがるから、よけいあつかましくなるんだよ。こっちから強く出て行けば逃げるんですよ」(なるほど..)
ボートで海を渡るふたり。恥をかかされたヘル夫人は、島の眷族に指令して、王妃とガマーに魔法をかけて石にしてしまい、海には大渦巻を起こして、サファイアとチンクのボートを、遥か彼方に流し去ってしまう。
海上の夜。漂流するサファイアたちのボートは、海賊船に拾われる。若くてなかなか好男子で、態度のでかいブラッド船長。彼はサファイアから一部始終を聞き、ひとつ力になろう、ふたりでジュラルミン大公の息の根を止めてやろうじゃないか、と申しでる。報酬に何を望むと聞くサファイアに、おれの欲しいのは、あんただ、と、ブラッド。サファイアが女であることを見抜いたのである。無論、否定して席を蹴るサファイア。
「ま、どっちでもいいさ、とにかくよく覚えていてくれ。おれはきっとジュラルミン大公をやるぞ!! そしてあんたをいただく」そしてサファイアとチンクは、客人待遇で船室へ。疲れのたまったサファイアは、すぐに眠り込んでしまう。チンクの祈り。
「天国のおとうさん、どうかサファイアさまをしあわせにしてください。それから…ぼく、わるい子だけど、当分地上にいてサファイアさまを守ります。いいでしょ……」さてブラッドの計略。大きなダイヤモンドを餌にして、ジュラルミン大公をおびき出そうというのである。さてあのずるがしこいジュラルミンが、出て来るだろうか?
第2巻 第5章 さんざしの森のできごとその夜、南の島から来た商人を装ったブラッドが送った手紙に応えて、大きな船が近づいて来た。ジュラルミン大公の船に違いない。海賊たちの襲撃! しかしこれは罠だったのだ。乗船していたナイロン卿は勝ち誇って、包囲している軍船の群れを指し示す。それを見て海に飛び込むブラッド。これまでとばかりに逃げるのか? 違う。彼は海賊船の船倉の外側の蓋を開けたのである。そこから飛び出す、炎の群れ! 炎はいくつもの行列を作って、軍船へと向かう。悪魔の火だと恐れおののいた軍船たちは、逃げ去ってしまった。炎の正体は、背中に松明を背負ったイルカたちだったのだ。形勢は再逆転し、捕えられるナイロン卿たち。
海賊船の上では、酒盛りが始まった。景気付けに縛り首にされかかったナイロン卿を助けたサファイアは、王妃とガマーが海蛇島で石にされたことを聞き出すと、島の場所を知っている彼にボートを漕がせ、チンクと3人で密かに海蛇島へと向かう。
今度はヘル夫人の妨害もなく上陸し、石になったふたりを発見した一行。悪魔の呪いを解くためには、サファイアの心臓の血をふりかけなければならない、と、チンクから聞き出したサファイアは、ナイロン卿に剣を渡し、自分の胸を突かせようとする。これ幸いとナイロン卿。そこに駆けつけたブラッドが、ナイロン卿の手から剣をはじきとばす。
悪魔を殺せば呪いも消えるさ、とうそぶくブラッドに落雷、そして暴風。海賊は陸の上では調子が出ない、と、一行は船に逃げ帰る。
その夜、船室のサファイアに、ジュラルミン大公を捕えるという約束を果たせなかったから、と、ブラッドからお詫びの贈り物が届けられる。美しいドレスである。サファイアはひとり、そのドレスを着て女の子らしい夢を見る..
頬を赤らめてドレスを突き返すサファイアに、ブラッドは次の計画を話す。七日のちに、ジュラルミン大公は、さんざしの森で鹿狩りを行なう。それに乗じて大公を生け捕りにしようというのである。上陸する海賊たち。
第2巻 第6章 子ネコと天使勇壮な鹿狩りを仕切っているのはジュラルミン大公であり、その隣には招待されたフランツ王子がいる。少しは男らしいところを見せなければならないプラスチック王は、しかし全くの子供であって、狩りよりもお菓子の方がいいと駄々をこねている。
ジュラルミン大公を捕縛すべく森の中に潜んでいたサファイアは、思いがけずフランツの姿を見つけて胸ときめかせ、姿を見せずに、亜麻色の髪の乙女として、フランツに話し掛ける。フランツも心弾ませるが、なぜ彼女が姿をみせないのか、と苛立つ。その時、ジュラルミン大公の叫びが!
ナイロン卿を人質にして、ジュラルミン大公を襲う海賊たち。駆けつけたフランツとブラッドは剣を交えるが、そのとき、フランツはサファイア王子の姿を認める。
何故お前がここにいるのか? なるほど海賊をけしかけてジュラルミン大公を襲わせたのか、この恥知らずの卑怯者め、お前はとうとう海賊の仲間にまで成り下がったか、と、例によって例のごとしのフランツである。[;^J^] ひとことも言い返せないサファイアに代わって、サファイアは実は女だぜ、とかばうブラッドに、そんなことは知っている、例え女だろうと、亜麻色の髪の乙女をさらったサファイアは許せない!と息巻くフランツ。そう言えば彼女の声をこの森の中で聞いた。おやどこで聞いたのかね? この先の茂みの中だ。ほほうそこにいたのは、サファイアだぜ。じゃぁサファイアがあの娘の口まねをしたというのかっ!?……(ここに至って、ようやく、フランツは真相に気づいたのであった。[;^J^])
ブラッドはいやがるサファイアに、茶色のかつらを被せる。その姿を見て、フランツの疑いは消え、恋人と再会した喜びに変わる。
「きみが…… き、きみが…… そ、そうだったのか。なぜ、ぼくは、なぜわからなかったんだろう!!
……
もうきみを離さないよ。これからきみをお城へつれてって、たっぷりおきゅうをすえてやるよ。きみの、そのいたずらっぽい、かわいいハートへね」(さすがの私も、これを書き写すのは恥ずかしかった。[;^J^])
フランツがサファイアの味方につくのを見て、慌てるジュラルミン大公。しかしもはやフランツは、ジュラルミン大公を信じてはいない。真相を知るためには、縛られているナイロン卿を絞り上げるのが一番だ、と海賊たち。
事態の急変を察知したヘル夫人は、このままではフランツとサファイアが結ばれてしまう(そうなれば、ゴールドランド乗っ取り計画はおじゃんである)と慌て、魔法で嵐をおこし、人間たちを散り散りにしてしまう。ジュラルミン大公とナイロン卿は逃げ、ひとりになったサファイアの前に現われたヘル夫人は、サファイアを縛り付け、魔法の手術で、ついに女の子の心を奪いとってしまう。サファイアはイバラの刺をヘル夫人の目に投げ付け、傷ついた魔女は魔法を解いて逃走する。そこにやってきたチンク。しかし既にサファイアは、すっかり男の子の心の持ち主になっていた。チンクは女の子の心を奪いかえすべく魔女を追跡するが、罠にかかって岩山の下に生き埋めにされてしまう。
サファイアを探し出したフランツは、男の子の心を持つサファイアにプロポーズをはねつけられ、わけが判らなくなる。
第2巻 第7章 ヘル夫人の要求館に帰還した魔女は、ついにサファイアの女の心を手に入れた、これでヘケートは世界一の美しい優しい素晴らしい娘になって、フランツ王子と結婚し、そしてゴールドランドを手に入れることが出来るのだ、と、有頂天であるが、ヘケートは浮かない顔である。彼女はサファイアの女の子の心を飲んで女らしくなったフリをして、その実、女の子の心を壺に隠すと、ヘル夫人を欺いて猫の姿に化け、壺に入れた女の子の心をサファイアに返しに行く。
まっすぐ城に向かうサファイアは、心配して(というか、当惑して)ついて来るフランツ王子を、用はないから国へ帰れ、と追い返す。釈然としないながらも、いつでも返って来るからね、と別れたフランツは、ブラッドと出会う。サファイアをめぐるふたりの鞘あて。
お尋ね者のサファイア王子が堂々と帰還した。城は大騒ぎであるが、かつて女だという理由で城を追い出されたが、今では男であるとして、王位を要求する。つまりこの時点で、サファイアは、ことの真相(自分がふたつの心を持って生まれたこと、いまや女の子の心を失ったのだから、男に他ならないこと)を、全て把握している。ナイロン卿は、サファイアの性別を占師たちに調べさせるが、全ての占師たちが一致して、サファイアは男である、と、結論を出す。(肉体的セックス・チェックではなく、精神的セックス・チェックを行なう訳だ。つまり肉体的に男であるか女であるかは、問題にされていない。これは十分に説得力がある。)ジュラルミン大公は窮地に陥るが、プラスチック王は、これでもう王さまじゃないんだ、と大喜びである。(全くもって、親の心、子知らずである。)ナイロン卿は、サファイアの帰還を知っているのは一部の貴族だけだから、と、(例によって)暗殺を計画する。
元老院の会議の席についたサファイア。しかし彼らは全員、暗殺者が変装していたのだ。多勢に無勢、サファイアは危地に陥るが、そこに飛び込んで来たのが、猫に化けたヘケート。彼女の魔法の炎で、暗殺者たちは追い払われる。正体を現わしたヘケートは、サファイアに女の子の心を返そうと申し出る。どうせ自分は魔女の娘だから、こんなものはいらないのだ。(実にいじらしい。)しかし男の子になって王位を取り戻しに来たサファイアは、今、それを受け取ることは出来ないのだ。
そこに、ヘケートを追って、ヘル夫人がやってきたが、サファイアたちを追い回しているうちに、誤って礼拝堂に入り込んでしまい、十字架とチャペルの音にひとたまりもなく退散する。
鐘を鳴らして魔女を追い払ったのは、チンクである。ヘル夫人の攻撃で気を失っているサファイアを起こしに降りてきたチンクは、ヘケートが壺に入れて持って来た女の心を見つけ、何故これがここにあるのだろうといぶかしみながらも、気を失っているサファイアから男の子の心を抜き、女の子の心を入れる。このとき、通りすがりのプラスチック王が、男の子の心を飲んで去ってしまった。
チンクは慌てたが、それはともかく、サファイアを女の子に戻すことだけは出来た。そこにやってきたジュラルミン大公とその手下たち。サファイアは女か男か、どうも曖昧で困っていたが、今やきっぱりと自分の口で女だと言ったな、と、処刑する構えである。
そこに現われたのが、男の子の心を飲んで、凛々しくなったプラスチック王!
「兵士たち手をひけ!! サファイアどののことについては、私がいっさいの指図をするっ!! ひけいっ!!」(こういう展開になると予想した人は、まず、いなかったはずである。[;^J^])
プラスチック王は、ジュラルミン大公もナイロン卿も兵士たちも追い出して、サファイア、チンクと3人になると、サファイアを助けるために、国の掟を変え、女でも王位につけるようにしよう。そして掟が決まってから、あなたに王位を譲ろう。それで、父・ジュラルミン大公の罪を許してくれるだろうか? と申し出る。サファイアに否やのあろうはずがなく、涙を流して感謝する。
チンクは、サファイアを女の子に戻すことができたし、彼女は幸せになれるし、これで地上での仕事は終った、と、別れの涙を一粒こぼして、天国に帰ろうとするが..
「そうだ、あの魔女を忘れていた。あの魔女をやっつけなければ、サファイアさまに、ほんとのしあわせはこないんだ。おとうさん、もうちょっと時間くださいね」(それと、石になったままの王妃のことも、忘れているってば。[;^J^])
この章が、「ふたつの心の争奪戦」の白眉である。一歩間違えれば実にややこしくなりそうな状況を、手際良く、複雑になり過ぎないように整理して、かつ、一気に事態を急展開させる、作者の腕の冴えが見事である。
礼拝堂から逃げ出したヘル夫人は、フランツ王子が城にやって来たことを知る。フランツとサファイアを会わせたらお終いである。魔女はサファイアに化けて、王子を森の中に誘いこみ、魔法で作った家の中に監禁する。ヘケートと結婚してくれという魔女の懇願を、もちろんフランツははねつける。すると今度は脅しである。ヘケートと結婚しなければ、サファイアは今夜十二時に、海賊の汚名をきせられて処刑されるであろうと。
その頃、プラスチックが王位を譲ると言い出した事態を受けて、ナイロン卿とジュラルミン大公は、善後策を練っていた。そしてナイロン卿の悪知恵で、サファイアは海賊・ブラッドと行動を共にしていたのだから、海賊の一味である、としてサファイアを捕縛する。この国では海賊行為は重罪であり、プラスチック王にも、サファイアを救うことが出来ないのだ。断頭台に縛り付けられたサファイアは、石になった母と、もう一度はなしをしたかったと懐かしみながらも、堂々と首切り役人の刃の下に首を差し伸べる。処刑の直前、魔女の小屋でフランツはヘケートを妃に迎えることを、やむをえず了承し、ヘル夫人の魔法によって、首切り役人の刃は雷霆で吹き飛ばされる。死刑は中止。魔女の小屋は消え、今の出来事は夢であればと願うフランツの指には、しかし魔女のエンゲージリングがはめられていたのだ。取り返しのつかないことをしてしまった、と、悔やむフランツ。
落雷騒ぎの隙に、サファイアは姿を消していた。女官部屋にサファイアがかくまわれていることが判明する。城中の女官たちはひとり残らずサファイアの味方である。彼女たちはストライキに入り、炊事・洗濯・掃除・子供の世話など、一切の仕事は、男たちがしなくてはならなくなる。(「女の平和」パターンである。)
(文中、引用は本書より)
Last Updated: Jul 6 1996
Copyright (C) 1996 倉田わたる Mail [KurataWataru@gmail.com] Home [http://www.kurata-wataru.com/]