ユニコ(小学一年生版):第11話

 映画鑑賞会。そこに写っているのが椰子の実かパイナップルかで、S男は友人たちと喧嘩してしまい、ユニコに頼んで映画の中に連れていってもらう。実はどちらでもなく、マンゴーであった。そこに土人たちが!

 マンゴー畑を荒らしたS男とユニコは、とらえられて散々な目にあうが、ユニコの機転で脱走..はしたものの、追われてきりがない。ふたりは映画の中から、映画を上映している友人にたのんで逆回転再生してもらい、なんとか脱出する。

 S男は映画の中に「小学一年生」を落としてきてしまった。映画を再生して見ると、土人たちがそれを読んでいた。

 特になんと言うこともないような作品だが、「映画の中に入る」というモチーフと、「映画の逆回転再生による時間遡行」というモチーフを、ごく自然に、さりげなく結び付けて処理している。


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: May 28 1998 
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