冬休みの宿題の日記を、何日分も先に書いているパンチ。どうせ冬休みに変わったことなど起こらないから、構わないのである。
そこにやってきた、アルマイ国の大使。（アフリカの黒人の国のようだ。）国一番の勇士が自動車事故で死んだのだが、このことを国民が知ったら、さぞや力を落すだろう。どうかあなたのガムで、身代わりを作って欲しいと。（全世界にその名が知れわたっているらしい。[;^J^]）
飛行機でアルマイ国へ行き、勇士のダミーをガムで作る。しかしダミーは、まともな言葉をしゃべれないので、贋物だとばれ、国民をだました罰で、パンチたちは釜茹での刑に。ガムで怪物を作って脱出するが、家を壊した怪物を、ひとりの少年がやっつけて、彼が新しい勇士となる。
飛んでもない大冒険を終えて帰国した、パンチたち。書きためていた日記は全部チャラ。書き直しである。
「手塚治虫作品集６ 児童まんが１」（文民社）「ほるぷ版 手塚治虫選集１６」（ほるぷ出版）
倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Sep 18 1996
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