ガムガムパンチ:(無題)

 海辺で、ひとりの男が子どもたちを集めて、大ボラを吹きまくっている。いわく、人魚を見たとか海の怪物と格闘したとか。その大冒険の話が本当かどうか、ひとつ試してやれ、と、パンチたちはガムで怪物を作ってけしかけようとするが..

 例によって、ろくなものが出てこない。大ダコを作るはずが、大凧やタコぼうずが出てきたり、てんやわんやの末に、人魚の代わりに半魚人を作ってしまい、ホラ吹き男は、半魚人に捕まって、砂に埋められてしまう。

 博士にガムをもらって、魚の下半身をつけて人魚に化けて、救助に向かうパンチ。半魚人を騙してロケットの冠を被せ、空に打ち上げて一見落着。救出されたホラ吹き男は、パンチを見て人魚だと信じこんでしまう。

 後日、ホラ吹き男は、集めた子どもたちに、半魚人につかまって人魚に救われて..と、冒険譚をしゃべりまくっているが、この実話を、何人の子どもが本気にしているのやら..

 狼少年パターンの変形である。


*「手塚治虫作品集6 児童まんが1」(文民社)
*「ほるぷ版 手塚治虫選集16」(ほるぷ出版)


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Sep 16 1996 
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