ガムガムパンチ:(無題)

 魔法のガムさえあれば、何も恐くはない、と、増長気味のパンチは、ガムの無駄使いばかりしている。自分のダミーを作って、いじめっこを騙してこれを殴らせ、ガムまみれにさせてしまったり、お使いも、ダミーに押し付けたり。

 悪者登場。パンチのガムをスリ取ると、悪者のダミーをガムで作り、これに爆弾を持たせて、繁華街に仕掛けさせにやる。出来損ないの(噛み足りなかった)ダミー悪者は、もたもたしているうちに、爆弾で自爆してしまう。

 爆発跡がガムだらけ、というニュースを聞いたパンチとピンコは、この事件にはガムがからんでいると直感し、犯人たちのアジトを突き止めて、これに潜入するが、悪者たちに捕えられて、時限爆弾ごとドラム罐に閉じ込められて絶体絶命!(何しろ、ガムが(スリ取られたから)無いのだ。)そこに現われたガムガム博士からガムをもらうと、ガム=マンモスと、ガム=下半身ジェットで大暴れ! 逃げる賊たちの飛行艇に、爆弾をガムで張り付けて、成敗する。

 しかしパンチは、ガムの無駄使いの罰に、下半身ジェットのなれの果てのガムの残骸が、1ヶ月間、下半身から剥がれないのであった。

 爆発ネタでまとめたエピソード。


*「手塚治虫作品集6 児童まんが1」(文民社)
*「ほるぷ版 手塚治虫選集16」(ほるぷ出版)


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Sep 13 1996 
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