ガムガムパンチ:(無題)

 ぱんちとぴんこは、久しぶりに動物園に行くが、お客も少なく、動物たちも、みな寂しそうである。ガムでレオを作って、動物たちの通訳をさせたところ、子供たちは、はやりの怪獣に夢中で、ただの動物には興味を失ってしまったのだという。

 そこでふたりは、ガムで動物たちを怪獣にする(怪獣的なパーツを作って貼りつける)が、却って子供たちに苛められるし、ガムは溶けるし..そこで本物?の怪獣を作って、チンドン屋をさせるが、この宣伝作戦も、裏目に出る。

 最後に、宇宙人(作者の目をしたボロタン星人)を作って、どうぶつえんがいらないのら、もっていく、と、子供たちに通告させる。子供たちは、大事な動物園を持っていかれたら大変だ、と、動物園に殺到する。動物たちも喜んで、めでたしめでたし。その頃、自衛隊とボロタン星人の戦争が始まっていたのだった。

 宇宙人なんか出すから、こんな騒ぎに、と、叱られるオチであるが、爽やかな感動とスラップスティックなドタバタを同時進行させる幕切れは、実に素晴らしい。


*「手塚治虫作品集6 児童まんが1」(文民社)
*「ほるぷ版 手塚治虫選集16」(ほるぷ出版)


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Sep 12 1996 
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