三つ目がとおる:カオスの壺

 南米先史文明展に運びこまれた、カオスの壺。これを覗きこんだ空港の調査官が、行方不明になる。さらに、展示会場の清掃夫も、助けを求める声が聞こえたような気がして、壺を覗きこみ、行方不明に。その後、観客からも行方不明者が続出する。

 三つ目の写楽が、颯爽と登場する。彼はこの壺を、クラインの壺と見抜く。

 この壺が発掘された、墓の廃墟の絵文字を解読すると、この墓は“人身御供を葬る”ためのものなのだが、にも関らず、骨はひとつも見当たらないのである。この壺は、生贄を四次元空間に放り出す、人減らしの装置だったのだ。写楽は、これは俺のものだ、気に入らない人間は、片端からこの中に放りこんでやる!と、ワルぶるが、はずみで壺を壊してしまい、(例によって)全部チャラとなる。

 「三つ目がとおる」の典型的な作例。よくできた凡作である。


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Aug 13 1996 
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