F・ルーズベルト、他「大統領のミステリ」


 まったく期待せずに読み始めたのだが、これは意外な佳作であった。ルーズベルトの「お題」であるところの、あまりにも虫のいい蒸発願望をインプリメントする前半は、ほとんど読む必要が無い位だが、それがもたらした意外な破局を描く後半は、恐らく大統領が全く思い付かなかったものであろう。餅は餅屋だっつうの。[^J^] ま、結局恋人と結ばれる結末は、甘いったらないが。それにしても、この変身譚は、関係者が多すぎる。

*早川ミステリ文庫


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jul 15 1995 
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