ルパン型犯罪冒険小説。個々の殺人トリックは、小技。体内で茶と反応する毒薬(従って、時間差殺人可能)に工夫が見られる位か。決してイディオット・プロットではないが、やはり、主人公の行動にイライラさせられる点が多い。メインとなる二人四役トリックには、それ程の無理は感じられないが、これを行ったからといって、“姿もなく神秘的情報収集力を奮う”ことは出来そうもない。
甲賀三郎全集第4巻 湊書房Last Updated: Jul 15 1995
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