R・ハル「伯母殺人事件」


 前半、主人公に思いっきり感情移入してしまい、彼を苛める伯母は、本当に嫌な女だと思えて仕方なかったが、だんだんと、この主人公のダメ人間ぶりも明らかになってくる。最終章の伯母の手記のラスト、伯母が主人公の第一の殺人計画と同じ手口で主人公を殺し、倒叙中の逆倒叙とも言うべき、鮮やかな構成を見せる。

*創元推理文庫


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jul 15 1995 
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