C・ディクソン「弓弦城殺人事件」


 う〜む、60年前の時点で、既に、電気のかわりに蝋燭で明りを取っていた人間は、狂人^H^H変態であったか。[;^J^] 蛍光燈も白熱灯も嫌いな蝋燭生活者としては..まぁいいや。[;^J^] 内容はいまいち。かなり巨大な密室(甲冑展示室)内の死体は、死後に窓からハングされて放りこまれていた。たいしてフェアでもないが、現場(後足で立ち上がった馬上の騎士のブロンズ像の足元の死体)のイメージは素晴らしい。凡作には違いないが、この「絵になる殺害現場」には、全てを許せてしまうほどの魅力がある。イタリアオペラにおける「旋律美」のようなものか。

*早川ポケットミステリ


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jul 15 1995 
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