典型的な巻き込まれ→逃走パターンかと思ったら、主人公クリストファ・ケントはあっさり窮地を脱してしまった。[;^J^] 平凡な夫婦が連続して殺された事件のポイントは、ひとつは、実は妻(ショゼフィン・ケント)は貞淑では無かった、という点(前半では伏せられている)にあり、もうひとつの、犯人リチー・ベローズが彼女の前夫であったという点は、謎解きまで明らかにされていないので、動機からの犯人当ては無理である。但し、彼女が何故か(今ではリチー・ベローズの手を離れた)屋敷に近づかない、というヒントはあったが。彼の留置場からの脱出(と変装)は、堂々たる「秘密の通路」によるものであり、伏線すら張られていた以上、腹も立たない。[;^J^]
創元推理文庫Last Updated: Jul 15 1995
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