（邦訳の初版から）35年振りの再版であるが、その値打ちがあったのだろうか？ どう贔屓目に見ても凡作である。犯人の正体のヒントは「被害者の食事を平らげていた」ことで、これはまぁまぁだが、それ以上のものではない。つまり、飛躍と幻想が不足している。カーの凡作を常に救っている怪奇趣味も希薄である。（タロットの「剣の八」がどうした！ [;^J^]）
早川ポケットミステリ
倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jul 15 1995
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