A・ブラックウッド「霊魂の侵略者」


 大麻を吸引して超感覚を得たのは良いが、悪しき「残留思念」も呼び寄せてしまう。ネタはワンパターンなのだが、「被害者」が作家であって、「ユーモア感覚を喪失してしまう(邪悪なユーモアに変質していく)」という「顕れ」が面白い工夫。また、霊の正体を探るために犬と猫を連れていき、彼らの振る舞いを観察する、というのも面白い。

*『妖怪博士ジョン・サイレンス』国書刊行会


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jul 15 1995 
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