三遊亭円朝「牡丹灯籠」


 お露/お米/新三郎の、例の怪談がメインかと思ったら、実はこれが脇も脇。お露の父、飯島平左衛門を源流とする、因果物=復讐譚がメインであり、これが滅法面白い。そして、実はこれは「本当に怪談なのか?」という仕掛けがしてあるのが興味深い。つまり、お露とお米の幽霊を見た証人が生き残っていないのである。何よりも、肝心要の、新三郎の「憑り殺され」が、実は伴蔵による蹴殺&擬装なのである(らしい。この前後の記述は、ちょっと辻褄が合わない。つまり、この様な擬装工作をしている暇が無いように思える)。となると、彼女らの幽霊は実在?したのであろうか?

*岩波文庫


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jul 15 1995 
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