香山滋「オラン・ペンテグ後日譚」


 滅び行く、美しき未知の人類、オラン・ペンテグの、「決して人類には発見されないであろう」秘境、即ち、高温多湿の水蒸気に包まれ、不思議な海流に乗って漂う「ジュラ紀の」植物相の島への逃避行と、彼らの血に人類の「優秀な」民族の血を混ぜるために拉致された女。実に甘美な、秘境幻想である。

*『オラン・ペンテグの復讐』現代教養文庫


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jul 15 1995 
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