(先に読んでいた)水木しげるの「地底の跫音」(あとさき考えずに処分してしまった。古書店では、目の玉が飛び出る値段がついている)は、これの翻案でしたか。怪物の造形は、水木版の方が趣があるなぁ。(とは言え、原作の怪物には、数メートル大の「人間の顔に良く似たもの」が付いており、この点では水木版より不気味。)水木版の「ヨーグルト」という呪文について、描かれた当時はまだ珍しい食品名だったので借用したのだろう、位に思っていたのだが、原作の該当箇所には「ヨグ・ソトホート」という呪文が..[;^J^] 「混血児」が、これほどの怪物になる、という、ただ一点の怪奇性で押し切ってしまい、それで読ませてしまうんだから、あきれる。(誉め言葉である。[^J^])
『怪奇小説傑作集』創元推理文庫Last Updated: Jul 15 1995
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