“現代音楽”としては、ちょっと反則っぽいかな? パガニーニの例の名旋律による変奏曲。マリンバとピアノの掛け合いがスリリング。特に日本には現代音楽の打楽器奏者の俊才が大勢いるとかで、やたらと打楽器音楽を聴かされることが多く、はっきり言って「ごちそうさま」状態なのであるが、この作品には、その「げっそり感」がない。メインテーマが調性音楽だからか(と言っても、変奏を通じて、どんどん調性から外れていってしまうが)、あるいはピアノとのコンビネーションの計算が行き届いているからか? 後者のような気がする。
Fontec FOCD3138 “風の軌跡 一柳慧作品集 II”Last Updated: Jul 13 1995
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